フェルディナント:よ、一大事だ 祭典どころではないぞ
 一緒に謁見の間まで来い

テレジア:遅くなりました
 なぜ姉上がそこに… 陛下はどうされたのですか?
ロイトガルト:夫はつい先ほど亡くなったわ… わたしに遺言を残してね
テレジア:亡くなられた… ご病気であったとはいえ、こんな急に…
フェルディナント:姉上、王の遺言とは…?
ロイトガルト:夫は後継者にフェルディナントを 指名したわ
 マンフリートに大国の維持はムリだと言って… 今日からはあなたが国王よ
テレジア:…それは本当なのですか、姉上?
ロイトガルト:疑ってるの、テレジア…
テレジア:王子… そう言えば王子はどこに?
ロイトガルト:城から出ていってもらったわ もはや王室には関わりない人間…
 王子とは昨日までの呼び名よ
テレジア:兄上! 王子を追い出したのは兄上ですかっ?
フェルディナント:何をバカなことを 今ここで王の死を知ったのだぞ!
テレジア:…王子が危ないっ! すぐ王子を捜し出して保護しないとっ
ロイトガルト:テレジアは何を勘違いしているのかしら?
 夫は病死、王子は自ら出て行ったのに
フェルディナント:今さら王子に出てこられては 騒ぎが大きくなるだけだ
 姉上、テレジアを始末しますぞ 次代のザクセンを磐石とするために
ロイトガルト:妹とはいえ国を乱すのなら仕方ないわね… あなたにお任せするわ
フェルディナント:聞いたとおりだ、よ すぐにテレジアを片づけに行くぞ
 この金で装備を整えてここに戻ってこい!(15000Gを受け取った)

(一旦謁見の間を出てから戻ると、フェルディナントが王座の前に移動している)
ロイトガルト:これもみんな この国の行く末を考えてのことよ
フェルディナント:準備はいいか?
(はい)
フェルディナント:よし、俺に続け!

(いいえ)
フェルディナント:いつまで待たせる気だ


テレジア:王子! ご無事ですか…
マンフリート:ありがとうテレジア… 助けに来てくれたんだね…
テレジア:ザクセンの王位は 王子がお継ぎになるべきです!
 さあ、城に戻り フェルディナントたちを追い出しましょう!
マンフリート:テレジア… 君はみずからの兄を倒してまで
 この僕を王にしようというんだね… わかったよ! 僕も精いっぱい戦ってみるよ!
テレジア:王子… その意気です これで戦いを終わらせましょう!
マンフリート:ああ!
フェルディナント:ふっ… たしかに最後の戦いには違いない…
マンフリート:!
テレジア:フェルディナント!
フェルディナント:しかし死ぬのは貴様たちの方だ!
 よ! あの謀反人どもを貴様の手で始末せよ!
:…………
テレジア:… 君まで…
マンフリート:あなたまでフェルディナントに つくというのですか…
:王子様…
アントニオ:敵味方に分かれたのは残念だが これもまた乱世のならいだ…
マンフリート:…………
テレジア:王子… 仕方のないことです…
 まずを それから城のフェルディナントを 討ちましょう!
マンフリート:………… うん…
フェルディナント:はっはっはっはっは! はたして貴様らにを倒せるかな?
 いけ! よ! マンフリートとテレジアを 討ち果たすのだ!


任務:軍事革命(ザクセン)
勝利条件:マンフリートとテレジアの死亡
敗北条件:の死亡

敵編成:昇竜騎士団6中隊・ザクセン公国5中隊
(城にフェルディナントが残っていてもの中隊を追ってくる)
テレジア
マックス
マンフリート

友軍:双頭竜騎士団4中隊
フェルディナント
クレメンス

(1ターン目の敵軍行動開始時)
マンフリート:たちはとても強いけど 僕だって…


アナスタシア:悲しい戦いよね…… これを最後にしなくちゃ…
リューク:ここで勝たなきゃ俺たちの今までの戦いが ムダになっちまうんだ!
ルイーザ:この戦いの行方がザクセンの… そして大陸全体の将来を左右する…
 あたしたちだって 負けられないわ!
アントニオ:戦いにはもうウンザリだ そろそろ終わりにしたいもんだぜ…
 遊ぶ金も充分たまったしな
ギルフォード:…………
フェルディナント:! なにをしているのだ! 城への侵入を許すな!
クレメンス:ここを守り抜かねば 城のフェルディナントさまが危なくなる
 敵を城に寄せつけるな!
テレジア:王子にたてつく 裏切り者め! ゆくぞ!
マックス:王子のため… そしてテレジアさまのため… この命をささげよう!
マンフリート:ゆくぞ!


>マックス撃破
マックス:この俺も… ここで終わりか… テレジアさま… 申しわけありません…
(テレジアが戦場に残っている場合)
テレジア:マックス! おまえまで…


◆対テレジア

テレジア:! 君は王子のことを 助けてくれると思ったのだがな!
:…………
テレジア:ふっ… なにも言うことはないのか…
 わたしはフェルディナントを倒さねばならない… そしてそれをじゃまする者も…
 いくぞ! 

>リューク
リューク:あんたにはなんの恨みもないが 手を抜けばこっちがやられる
 全力で戦わせてもらうぜ!
テレジア:わたしも急いでいるのでな… 同じく全力でいかせてもらおう!

>ギルフォード
テレジア:大魔法使いギルフォード… こうしてあなたと戦うことになるとは…
ギルフォード:おぬしのような憂国の士と戦うのは このわしも心が痛むわい…
テレジア:情けは無用です… こうなったからには力の限り戦うのみ!
ギルフォード:うむ…

>フェルディナント
フェルディナント:テレジアよ… やはりここまでたどり着いたか…
テレジア:フェルディナント… 世の中が平和になりかけているのに…
 あなたのやり方では また乱世に逆戻りしてしまう…
フェルディナント:ふふっ よいではないか…
 ならば俺は乱世の覇王となって この大陸に君臨しよう!
 そして俺の力が尽きるときには また別の者に滅ぼされてもかまわん!
 それが乱世というものだ!
テレジア:人々は平和を望んでいる! なぜわからないのだ!
フェルディナント:剣に生き…剣に死す それが俺の生き方だ!
 テレジアよ… おまえならわかってくれるだろう!


>テレジア撃破
テレジア:あ、兄上… もう…戦いは… これで最後に…してくださいね…

(マンフリートが戦場に残っている場合)
テレジア:王子… 申しわけありません… 自分はここまでです…
マンフリート:テレジア! すまない… 僕にもっと力があれば…


◆対マンフリート
(マンフリートの中隊の戦闘終了時・中隊の損傷が大きくなったとき)
マンフリート:やっぱり強い… でも…まだまだ負けないぞ!

>アナスタシア
アナスタシア:あなたのようないい人と 戦うなんて…
マンフリート:遠慮はいらないよ… 戦いなんてそんなものだもの…
 それに君だって こんな悲しい戦いをなくすために 戦っているんだろう?
アナスタシア:王子様…

>ルイーザ
ルイーザ:王子… あなたを討たねばなりません…
マンフリート:ルイーザさんだったよね 戦う前に1つ約束してほしい…
ルイーザ:えっ?
マンフリート:もしあなた方が勝っても 戦乱のない世の中にするって…
ルイーザ:………… もちろんです
 わたしたちはそのために ずっと戦ってきたのですから…
マンフリート:それを聞いて安心したよ これで心おきなく戦える…
ルイーザ:…では王子 参ります!

>アントニオ
アントニオ:みんな王子を倒すのを ためらってるんでな…
 俺がイヤな役目を引き受けるとしよう…


>マンフリート撃破
マンフリート:うわあぁーっ! テレジア… やっぱり僕は…
 王の器じゃなかったみたいだ…
 今まで…僕のために… 働いてくれて…どうも…ありがとう……
テレジア:王子! 王子ーっ! …………
 自分が王子を戦いに引き込まなければ こんなことには…
 王子の仇は このわたしが討つ!

(テレジアが死亡している場合)
マンフリート:うわあぁーっ! テレジア… やっぱり僕は…
 王の器じゃなかったのかな… 王子…なんかに生まれずに…
 もっと平和に…暮らし… たかった…な…


>クレメンスが敗北
クレメンス:くっ、ここまでか… 仕方がない! 城内へ撤退する!

>フェルディナントが敗北
フェルディナント:まさか… この俺がここまで…
 ええい! 俺は城内に退がる! ! 必ずヤツらを倒してくれよ!


>マンフリートとテレジアを撃破
(マックスが残っている場合)
マックス:王子様も…テレジアさまも 討ち死になされた…
 ここはいさぎよく… 降伏しよう…

(敵中隊長が残っている場合)
中隊長:王子様も…テレジアさまも 討ち死になされた…
 ここはいさぎよく… 降伏しよう…
(フェルディナントが撤退している場合)
:終わったな… …………
 あとは城に戻って フェルディナントさまに 勝利を報告するだけだな…

(フェルディナントが戦場に残っている場合)
フェルディナント:はっはっはっはっは… ザクセンの王家は滅びた
 これで俺がこの国の新しい王だ!
 よ… 貴様もよく働いてくれたな…
 戦いはこれで終わりだ 城へ戻ってくるがいい…
:…………


>エンディング
フェルディナント:ご苦労だったな、
クレメンス:陛下におうかがいします
 マンフリートさまとテレジアさまの ご遺体はどういたしましょうか?
フェルディナント:…人目につかぬよう 谷底にでも落とせばよかろう
クレメンス:ですが、テレジアさまだけでも丁重に 葬ってさしあげては…?
フェルディナント:たとえ妹であろうと 反逆者をそのように扱っては
 民に示しが付かん 谷底に捨てろ!
クレメンス:…では、そのようにいたします
ロイトガルト:フェルディナント、この忠臣には 何をあげるの?
フェルディナント:この者は本物の王を見定める目を持った すばらしい男だ…
 褒美として最高司令官に任命してやる
ロイトガルト:これでこの国はわたしたちカイゼル家の ものになったわね…
 でも 国名がザクセン公国じゃおかしいわね
フェルディナント:そうだな、では今日から… カイゼル王国と改めよう
ロイトガルト:そうしてこそ、あなたとわたしの夢が かなったというものよ
 フェルディナントほどの男が王と聞けば 誰もこの国には手を出せないわ…
 国民もきっと歓迎していることでしょう
フェルディナント:よ 酒場で初めて貴様に会ったときは
 気にいらん目をした男だと思った…
 まさか、そのおまえが 余の腹心となろうとは…
 万一、我が身に危険が及ぶような ことがあれば 命を惜しまず、戦ってくれるな
 もうよい、退がって休め


:アナスタシア、ここで待っていたのか
 今度こそ、本当の平和がやってきたようだ
アナスタシア:ええ、みんなの表情を見ていればわかるわ
 みんなとても楽しそうだもの
 ねぇ、広場へ行きましょうよ 祭典の準備が進んでいるわ
:ああ、行ってみよう

ルイーザ:あらっ、あなたたちもここの様子を見に来たの?
:そうだ、祭典の準備を再開するよう お勧めしないと…
アナスタシア:お勧めするって、誰に? やっぱりフェルディナント?
:ああ、フェルディナントどのが正式に 新国王になられた…
 自分も最高司令官に任命された
アナスタシア:ほんとに! すごいじゃない!
ルイーザ:これで彼の思いどおりってわけね…
 は彼に仕えていくことに 納得してるの?
:フェルディナントの家臣といっても 魂まで彼に売ってはいない…
 この国の安定を願えばこそ…
ルイーザ:わかったわ… あなたがそう思うのなら 何も言わない…
 それより… 最高司令官がこんなところで 油を売ってていいの?
 やるべきことは、たくさんあるはずよ
アナスタシア:あら、あたしたちに新しい国王のことを 知らせに来てくれたんじゃない
ルイーザ:そうだったわね… 国王フェルディナントを民衆が
 どう受け止めているか ワタシ、様子を見てくるわ
アナスタシア:ルイーザはが 最高司令官になったことが うれしくないのかしら?
:いや、ルイーザの言うことは正しいよ 本当にこの国のことを考えているんだ
 今度、彼女を騎士に推薦しよう
アナスタシア:それがいいわ! ルイーザも喜ぶわよ、きっと
:別にルイーザを喜ばせようというんじゃない
 それがこの国のためになるからだ
リューク:おい、聞いたか? フェルディナントが 新王になったんだぜ
アナスタシア:それだけじゃないわ、リューク は 最高司令官になったのよ
ギルフォード:よ… おまえならこの国を守っていけよう
 がんばるのだぞ それから、おまえたちも…
 わしは、この街を離れることにした… わしのすべきことは終わった
 どこかでゆっくり 余生を過ごすつもりじゃ
アナスタシア:もう会えないの?
ギルフォード:どこにいようと おまえたちの活躍を祈っておる さらばじゃ…
アナスタシア:戦いが終わったのはうれしいけど もう、みんなで一緒にはいられないのね
リューク:そういえば ルイーザはどうしたんだ?
アナスタシア:街の中を見回りに行ったわ…
リューク:相変わらずだな…
 でも、俺もヒマだし 手伝ってきてやろうかな?
アントニオ:よぅ、お2人さん 早速デートかい?
アナスタシア:もう、アントニオったら…
 アントニオはもう聞いた? が最高司令官に なったのよ
アントニオ:最高司令官…? へぇ、大した出世だ
 には、いつも おいしいところを持っていかれるよな
 女の1人や2人紹介してくれても ばちは当たらねぇぜ
 でも最高司令官ってきっと大変だぜ 戦いのこと任されてばっかりでさ…
 俺はなりたいとは思わねぇな
アナスタシア:そうか… もあたしに、かまってくれなくなるのか…
 そんなの寂しいな… は平気なの?
:いや、そんなことはないけど そうだ! そろそろ城に戻らないと…
アントニオ:まったく不器用な男だな
 さぁさぁ、元気だしな
 大丈夫、あいつも心の中じゃ おじょうちゃんのことを想っているさ

ロイトガルト:フェルディナント… やっぱりテレジアは生かしておいた方が
 よかったんじゃないかしら?
 あなたとわたし、世間じゃ『妹殺し』って 呼ばれているらしいの…
フェルディナント:それしきのこと、放っておけばいい
 俺たちに本気で逆らうヤツなんて 誰もいないのさ
 たとえ… いたところで、あの従順な が片付けてくれる フハハハ…

新王フェルディナントにより、ザクセン公国はカイゼル王国と改名された。
この名称は新王自身と同様に不評であった。
武威にたよる統治はすでに前途多難の気ざしを見せていた…

アントニオ:なあ、たまには2人っきりで飲もうぜ
 そこに立ってるだけじゃなくてさ
コンスタンシア:何を言うのよ ここでお客を待つのがわたしの仕事よ
 それに…あなたと2人で飲むのはスリルがありすぎるわ
 また今度にしましょうね
アントニオ:争いはなくなったってのにこのガードの堅さときたら…
 相変わらずだな

今日もアントニオは、新たな出会いを求めて街をさまよっている。
さすがのプレイボーイも、最近の若い女の子たちにはお手上げとか…?

ルイーザ:えーと、どれにしようかしら…
武器屋:お姉さん、もう世の中は平和だってのに
 どうして武器を探してるんだい?
ルイーザ:まぁ… 万が一に備えてというところかしらね
武器屋:へぇ…

ルイーザにとって、戦乱は過去のものではなかった。
隙さえあれば、また別の誰かが平和を乱すに違いないと
どこかで感じ取っていたのである…

師範:おまえも熱心なことだな
 街はすっかり平和になったのに毎日鍛えに来るなんて
リューク:平和だからってなまけてると身体もなまっちまうからな
師範:そんなに強くなってどうするのだ?
 トーナメントにでも出るのか?
リューク:いざというときのためだ… この先だって何があることやら…
師範:この先…?

大陸が統一されたとはいえこの平和はつかの間のものだ、
心の内でリュークは感じていた。
傭兵時代に培われた勘で、キナ臭さを感じ取っていたのである…

司祭:これはギルフォードさま! お久しぶりでございますね
 さまとともに戦っておられると聞きましたが…
ギルフォード:いや… 実はお暇をいただいてきたところなのじゃ
 それで… 教会で教える魔法についても封印したいと思っておる
 法王様にお伝えくださらぬか
司祭:魔力の存在がのちの面倒を引き起こすとお考えなのですね…
 わかりました… お伝えいたします
ギルフォード:余計な力というものはわざわいの元じゃ…

ギルフォードの姿が確認されたのは、これが最後となった。
息子と同じ過ちを犯す者が再び現れぬよう、魔法そのものをこの世から葬り、
自らも姿を消したのである…

アナスタシア:ちょっと待ってよ
:アナスタシア… もう城に着くよ…
 今日はちょっと忙しくて時間がないんだ またあとで…
アナスタシア:もうそればっかり… ちっとも会えないのね
:ごめん… この次に休日ができたらきっと遊びに行くから…
アナスタシア:もう… 昔みたいに自由じゃないのはわかってるけど…
 みんなで戦っていたころの方があたしは楽しかったな…

アナスタシアは騎士団を離れ、街で暮らし始めた。
一方、は政務で忙しい毎日を送っている。
別々に暮らす2人に幸せが訪れるのは、まだ先のことのようである…