ウェイン:よ クローヴィスが我々を呼んでいる
 ヤツの命令を聞く気はないが陛下もご一緒だろうから拒めぬ…
 ともに参ろうか

クローヴィス:そろったようだな
 みな、長い間よく戦ってくれた 礼を言うぞ
ウェイン:ちょっと待て、陛下はどうされたのだ?
クローヴィス:陛下はお体の具合が優れない
 お部屋で養生されている
ウェイン:ならば、なぜ貴様がそこに立つ!?
 今すぐ、そこをどけっ!
クローヴィス:どかぬ…
 こうせよとのクラウディアさまのご指示なのだ
 今の我が輩に命令するのは陛下に命令するも同じだぞ 控えておれ
ウェイン:なんだとっ! おのれ、もう我慢できぬ!
フランソワ:静かにしてくれないか、ウェイン
ウェイン:……
 くっ… 貴様の思い上がりよう、しかと胸に刻んでおくぞっ!
クローヴィス:…好きにいたすがよいわ
 …ふぅ では陛下のお話を伝えますぞ よろしいかな?
『1週間後に祭典を開く、準備についてはいっさいクローヴィスの指示に
 従うこと』…以上だ
フランソワ:1週間後が楽しみだな
クローヴィス:ウェインは無理に顔を出さずともよいぞ
 貴様のしかめっ面は平和の祭典には不似合いだからな

ウェイン:…いかん、このままでは断じていかん
 よ、今のクローヴィスの態度を見ていたな
 おまえを男と見込んで内々で相談したい…
 酒場まで一緒に来てもらうぞ
:…わかりました、行きましょう

ウェイン:もシャルロットもよく聞いてくれ
 クローヴィスは己の意見を陛下の意見とし陛下の威光を盾にやりたい放題…
 よって、俺は腹を決めた
 王家の尊厳を取り戻すため、騎士としての名誉を回復するため、
 独裁者クローヴィスを討つ!
シャルロット:とうとう決心されたのですね
 そうおっしゃるのを待ってましたわ
ウェイン:これは、決して謀反ではない
 我々騎士階級が実際にグランクールを支えていることを、
 陛下にはっきりご理解いただくための戦いなのだ
 それに、あの独裁者がおる限り陛下はきっと自立なさらないだろう…
 わかってくれるな、
:話はよくわかりました
ウェイン:よし、では手はずを整える
 おのおの集められるだけの兵を集めて城外で挙兵し城を囲むのだ
 準備金は俺の金を使え!(19000Gを受け取った)
 片がつくまで城には戻れぬ
 執事に用があるなら先に済ませておけ
 集合場所は宿としよう… ではすぐ支度に向かってくれ!

ウェイン:もう後には退がれぬ… 死ぬ気で行くぞ
 抜かりはないな?
(はい)
ウェイン:グランクールの未来のためクローヴィスを討つ!

(いいえ)
ウェイン:あまり手間取って敵に覚られてはならんぞ


ウェイン:フランソワではないか! なぜじゃまをする!
 我々はただ、ご幼少の陛下を利用して国政を我がものにする輩を
 排除したいだけだ
:…………
フランソワ:今、摂政どのを倒したらいったい誰が国を支えると言うんだ
 そんな重責に君たちが耐えられるとはとても思えないが…
ウェイン:見損なってもらっては困る!
 と俺が力を合わせて陛下のご親政をお助けするのだ
 きっとよりよい国にできるはずだ!
フランソワ:ふっ… そうかな…
 武骨者がいくら集まったとしても摂政どの以上の政治が出来るとは
 わたしには思えんがな…
クローヴィス:その通りだな…
:クローヴィス!
ウェイン:貴様ーっ! よくもぬけぬけと!
クローヴィス:貴君らのような武力一辺倒の者には
 しょせん政治のなんたるかはわかるまい
ウェイン:陛下をないがしろにし国政をほしいままにする男が何を言う!
 グランクール全土のあらゆる騎士の怒り… 身を持って知るがいい!
クローヴィス:たとえどんな階級であっても
 大事のため犠牲を強いられることはある
 それが今回はたまたま貴君ら騎士階級であっただけのことだ…
 これを不服として兵を挙げるとなれば陛下への反乱の罪は免れぬぞ…
ウェイン:その国家の大事とやらを好き勝手に定めている貴様が許せんのだ
クローヴィス:好き勝手とは心外だな…
 やはり貴君らに政治はわからぬか…
 こうなれば仕方がない… フランソワよ ウェインら反逆者を討つのだ!
フランソワ:ああ… わかった…
ウェイン:…………
 フランソワよ… どうしても我らの考えをわかってはくれんのだな…
フランソワ:…………
ウェイン:そうか… ならばおまえとの仲もこれまでだ…
 おまえを、そしてクローヴィスを倒す!
フランソワ:ウェイン… ならばわたしは君を倒し反乱を鎮圧するまで
ウェイン:いいだろう…
 おまえとは一度戦ってみたいと思っていたのだ…
 どちらの腕が上なのか ここではっきりさせるとしよう!


任務:軍事革命(グランクール)
勝利条件:クローヴィスの死亡
敗北条件:の死亡

敵編成:日輪騎士団8中隊・グランクール王国6中隊
フランソワ
エドアルト
クローヴィス

友軍:月光騎士団4中隊(ウェインが敗北すると撤退)
ウェイン
シャルロット


アナスタシア:平和な世の中がもう少しでできそうなの… 苦しい戦いも、あと少しよ!
リューク:これが最後の戦いになるかもな… 今のうちにもう一暴れさせてもらうぜ!
ルイーザ:この戦いの行方がグランクールの そして大陸全体の将来を左右するのよ 負けられはしないわ!
アントニオ:もう戦いも終わったかと思ったんだが… まだ平和は遠いってことか
ギルフォード:この戦いを… 最後の戦いにしたいものじゃが…

シャルロット:今回ばっかりは居眠りなんてしていられないわね… 攻撃開始!
フランソワ:最後の最後で仲間同士血を流しあわねばならないとはな…


(1ターン目友軍行動開始時)
ウェイン:シャルロット! 来い!
 ヤツは…クローヴィスのヤツは大陸中の騎士の名誉に傷を付けた!
 断じて許すことはできん!
シャルロット:あたしもそう思います!


◆ウェインが敗北
ウェイン:くう… ここまで来て……
 よ! 俺は退却する… 必ずクローヴィスを倒してくれよ!


◆対エドアルト
>ウェイン
エドアルト:裏切り者め! 覚悟しろ!
ウェイン:おまえのような未熟者から裏切り者扱いされたくないわ!

>エドアルト撃破
エドアルト:くそ…なんで裏切り者にやられなきゃならないんだ…


◆対フランソワ

フランソワ:! 君まで反乱に加わるとは…
:…………
フランソワ:陛下や摂政どののおかげで騎士になれたようなものだろう
 どんな理由でその摂政どのに剣を向けることができるんだ!
:これまでのことには感謝しています…
 しかし、陛下の大権をお守りするため そして全大陸の騎士の栄誉を守るため
 摂政どのには退いていただくしかない!
フランソワ:そうか…
 では、わたしはグランクールの騎士としておまえを討つだけだ…
 よ! 一騎討ちを受けろ!
(受ける)
 ウェイン:フランソワはこの俺の手でと思ったが…
 こうなっては見守るしかないな…
 (ウェインが撤退している場合)アナスタシア:がんばってね… 
 
 フランソワ:さすがは… それでこそグランクールの騎士だ!
  正々堂々気持ちよく戦おうじゃないか!

 :では…!
 フランソワ:君の力量は直接わたしが確認してやろう
 
 >フランソワのHPが半分以下
 フランソワ:さすがにやるじゃないか… もう後がないな…

 >のHPが残り1/4程度以下
 フランソワ:どうした! もう終わりか!
 :まだまだ… 負けるわけには…いかない…

 >の最後の一撃
 :もうここまでです… フランソワさま…!
 :フランソワさま…

 >フランソワの最後の一撃
 フランソワ:残念だがまだ… わたしの腕には及ばないようだな!

(断る)
リューク:! おじけづいたのかよ!
 貴様がやらないなら俺がフランソワを倒すぜ!
(自軍の士気が下がった 敵軍の士気が上がった)

>リューク
リューク:あんたがグランクールで最強と噂のフランソワだな…
フランソワ:最強かどうかは知らないが…
 たしかにわたしがフランソワだ… 何か用か?
リューク:俺の名はリューク… あんたを倒さなけりゃならない…
フランソワ:できると思うならかかってくるがいい
 そう簡単にやられるようなわたしではないがな

>ルイーザ
ルイーザ:フランソワさま… たしかにこれは反乱かもしれません…
 でも断じて国王陛下に逆らっているのではありません
 クローヴィスどののやり方だけに…
フランソワ:同じことだ!
 陛下が定められた摂政に危害を加えようとするのは
 陛下への反逆に他ならない!

>フランソワ撃破
フランソワ:ふっ… ここまでか…
 なかなかいい人生だったな… ただ…もう1度だけ…
 兄貴たちに…会いたかったな…
ウェイン:フランソワ…
フランソワ:ウェイン… 君のせいじゃない…
 わたしたちが信じる道が違っただけだ
 君は…君が信じる道を進むこと…だな……
ウェイン:くっ……
エドアルト:フランソワさまーっ!
クローヴィス:フランソワが討たれたというのか?
 我が国最強の騎士が… ええい… なんということだ!
ウェイン:クローヴィス… 貴様さえいなければ…
 次は…貴様の番だ! 覚悟しておくがいい!


◆対クローヴィス

クローヴィス:我が輩を討つというのか… 騎士に取り立てた恩を忘れおって…
:それが独断だというんです!
 自分を騎士に叙任されたのは国王陛下であって…あなたではありません!
クローヴィス:こしゃくな… 我が輩のとりなしがあったればこそだ…
 貴君はフランソワとともに我が国の柱になってくれると思ったが
 とんだ見込み違いだったようだな… ゆくぞ! 

>アナスタシア
アナスタシア:あなたが勝手な政治を行うから
 人々の心が離れてしまったのよ…  少しは他人の気持ちも考えたら!
クローヴィス:我が輩はこの国のすべてのことを考えている
 戦争がなくなれば騎士など無用の長物にすぎん
 徐々にその力を削らねばならんのだ!

>リューク
リューク:やっと城まで来たぜ! クローヴィス! 俺と勝負しろ!
クローヴィス:ふっ… 若僧が調子に乗りおって…
 このクローヴィスを政治にしか縁のない軟弱者とでも思ったか!
リューク:戦えるっつうのか… おもしれえ…
 勝負だ! クローヴィス!

>ルイーザ
クローヴィス:君は騎士になるのを望んでいると聞いたが…
 ここで我が輩に刃向かえば一生騎士にはなれぬ… それでもいいのか!
ルイーザ:……ええ
 あなたのような人に取り入ってまで騎士になろうなんて思わない!

>アントニオ
アントニオ:あんたがクローヴィスだな…
 いままで国のためによくやったんだろうが引き際を見誤ったようだな…
クローヴィス:新参者が! 生意気なことを言うな!

>ギルフォード
ギルフォード:あなたの政策は騎士の間では評判が悪いようですな…
 ここは若い者に道をゆずり 摂政を勇退されてはいかがですかな…
クローヴィス:ふっ… たわけたことを…
 我が輩にはまだやり残したことが多くある…
 若い者の機嫌をうかがいながら身を退くなどごめんだ!
ギルフォード:さようか…
 ならば力ずくで去っていただくしかありませんな…

>ウェイン
クローヴィス:ついに来たか… ウェインよ…
ウェイン:クローヴィス!
 今日こそ貴様の首を挙げ全大陸の騎士の無念を晴らしてくれる!
クローヴィス:貴君ごときに倒される我が輩だと思うか!

>シャルロット
シャルロット:クローヴィスさん
 あなたのおかげで多くの騎士が迷惑してるのよ!
 少しは反省してほしいわ…
クローヴィス:おまえのような二流の騎士に話すことなどないわ!
シャルロット:その、人を見下したような態度がみんな反発を買ってるのよ!

>クローヴィス撃破
クローヴィス:くっ… この我が輩が… …………
 よいか… ……騎士どもよ よく…聞いておくがいい……
 我が輩亡きあと… グランクールの国と王家の 未来は暗いぞ…
フランソワ:クローヴィスが討たれたか…
 まあ…済んだことだ 仕方あるまい…
 全軍撤退! ほとぼりがさめるまで 身を隠せ!
(フランソワが死亡している場合)
 中隊長:クローヴィスどのが討たれた!
  全軍退却だ! とりあえず退却して生き延びるんだ!
ウェイン:クローヴィスよ… 騎士の怒り…思いしったか…
:…………
(ウェインが退却している場合)
 :終わったな…
アントニオ:… 城へ行こうぜ…
 きっと国王陛下もお待ちかねだぜ…
ウェイン:…………
 ゆくぞ…… 陛下にご報告を…
 そして新たな国づくりを始めるために陛下のご指示を仰がなければなるまい…


>エンディング
カール9世:ウェイン、城外で何か起こったらしいけど 何があったの?
ウェイン:ご報告申し上げます
 陛下のため、グランクールの未来のため
 やむなくクローヴィスとフランソワを討ち取りました
クラウディア:あなたとクローヴィスとは仲が悪いって
 聞いてるけど、そんな冗談はよしてね
ウェイン:冗談ではありませぬ…
 もう2人ともこの世にはおりませぬ
クラウディア:…なぜ!? 彼らが何をしたの!?
ウェイン:我らのように実際に戦う騎士や兵士たちの
 クローヴィスの独断専横への不満は以前から爆発寸前でした…
 このままではいずれこの国は再分裂する、
 そう考えてみなの不満の原因を取り除くことにしたのです
 フォイエルバッハがクローヴィス嫌いの騎士を集めて独立したことを
 まさかお忘れではありますまい
カール9世:じゃあ僕は、これから誰を頼っていけばいいんだ…
ウェイン:人に頼らず自分の力で国を動かすことをお考えなされ!
 どうしてもまだ摂政が必要ならわたくしかにご任命を
カール9世:ウェインはすぐ怒るからずっとそばにいられるのは嫌…
 が摂政でいいよ
ウェイン:そんな決め方でよろしいのか?
 うーむ、陛下がおっしゃるなら仕方ない…
カール9世:ウェイン、スザンナを呼んできてよ 今すぐに!
ウェイン:あまり納得いかぬが…
 あ、スザンナさまですか わたくしが呼びに行くのですな?
 では、ひとまず失礼を
クラウディア:それにしてもフランソワまで…
 あたくしたちに相談もなく 何てことをしてくれたのよ…
スザンナ:陛下は無事なのね、よかったぁ…
クラウディア:スザンナ… あなただけはずっとカールの味方でいてね
 では、すぐに3人で参りましょう
スザンナ:どこへ行くの?
クラウディア:もちろん、クローヴィスとフランソワ
 それに仲間同士の戦いで死んでいった
 多くの兵士たちを供養しに行くのです
スザンナ:そうね、そうしましょう
カール9世:うん、そうしなくちゃいけないよ 絶対に
:……

:アナスタシア、ここで待っていたのか
 今度こそ、本当の平和がやってきたようだ
アナスタシア:ええ、みんなの表情を見ていればわかるわ
 みんなとても楽しそうだもの
 ねぇ、広場へ行きましょうよ 祭典の準備が進んでいるわ
:ああ、行ってみよう

ルイーザ:あらっ、あなたたちもここの様子を見に来たの?
:そういえば、祭典の準備が中断されたままになっているな
アナスタシア:やっぱりクローヴィスがいないと
 幼い王様1人で国を動かすのは大変ね
:…実は、自分が新摂政に任命されたんだ
アナスタシア:え! 本当なの? が、この国の摂政に?
 すごいわ! すごいじゃない!
ルイーザ:おめでとう…  わたしたちも鼻が高いわ
 でも…こんなところで油を売っていいの?
 やることはいっぱいあるはずよ
アナスタシア:わざわざわたしたちに報告しに来てくれたんじゃない
ルイーザ:そうなの? それならいいけど
 それじゃ、わたしは辺りの巡回を続けるわ
アナスタシア:ルイーザ、あまり喜んでないみたい…
:いや、ルイーザの言うことは正しいよ
 本当にこの国のことを考えているんだ
 今度、彼女を騎士に推薦しよう
アナスタシア:それがいいわ! ルイーザも喜ぶわよ、きっと
:別にルイーザを喜ばせようというんじゃない
 それがこの国のためになるからだ
リューク:おっと…こんなところにいたか! 大変だぜ
 ちまたじゃ、おまえが謀反を起こしたってうわさだ… まいったな
アナスタシア:そんな…
ギルフォード:よ… おまえならこの国を守っていけよう
 がんばるのだぞ それから、おまえたちも…
 わしは、この街を離れることにした… わしのすべきことは終わった
 どこかでゆっくり余生を過ごすつもりじゃ
アナスタシア:もう会えないの?
ギルフォード:どこにいようとおまえたちの活躍を祈っておる
 さらばじゃ…
アナスタシア:戦いが終ったのはうれしいけど
 もう、みんなで一緒にはいられないのね
リューク:そういえばルイーザはどうしたんだ?
アナスタシア:街の中を見回りに行ったわ…
リューク:相変わらずだな…
 でも、俺もヒマだし 手伝ってきてやろうかな?
アントニオ:よぅ、お2人さん 早速デートかい?
アナスタシア:もう、アントニオったら…
 ねえアントニオ、が新しい摂政に選ばれたのよ
アントニオ:おいおい冗談だろ!?
アナスタシア:それが本当なのよ!
アントニオ:騎士になっただけでも腰が抜けたが 今度は摂政か?
 おまえにそんな野心があったとは知らなかったよ
 でも摂政って窮屈な身分だぜ 王様の手伝いばっかりしててさ…
 俺はなりたいとは思わねぇな
アナスタシア:そうか… もあたしに、かまってくれなくなるのか…
 そんなの寂しいな… は平気なの?
:いや、そんなことはないけど
 そうだ! そろそろ城に戻らないと…
アントニオ:まったく不器用な男だな
 さぁさぁ、元気だしな
 大丈夫、あいつも心の中じゃ おじょうちゃんのことを想っているさ

ウェイン:国政の方はいかがですかな、国王陛下
カール9世:がしっかりやってるから問題ないよ
クラウディア:でも世間じゃ、クローヴィスが死んで一番出世したのは
 だって言われてるらしいじゃないの
ウェイン:実際にそうですからな…
 彼には、これからも寸暇を惜しんで働いてもらうとしましょう

グランクールは、かつてのラーガイルの威光を取り戻すことに成功した。
心の支えを失った少年国王カールにとってはここが本当の出発点なのである…

アントニオ:なあ、たまには2人っきりで飲もうぜ
 そこに立ってるだけじゃなくてさ
コンスタンシア:何を言うのよ ここでお客を待つのがわたしの仕事よ
 それに…あなたと2人で飲むのはスリルがありすぎるわ
 また今度にしましょうね
アントニオ:争いはなくなったってのにこのガードの堅さときたら…
 相変わらずだな

今日もアントニオは、新たな出会いを求めて街をさまよっている。
さすがのプレイボーイも、最近の若い女の子たちにはお手上げとか…?

ルイーザ:えーと、どれにしようかしら…
武器屋:お姉さん、もう世の中は平和だってのに
 どうして武器を探してるんだい?
ルイーザ:まぁ… 万が一に備えてというところかしらね
武器屋:へぇ…

ルイーザにとって、戦乱は過去のものではなかった。
隙さえあれば、また別の誰かが平和を乱すに違いないと
どこかで感じ取っていたのである…

師範:おまえも熱心なことだな
 街はすっかり平和になったのに毎日鍛えに来るなんて
リューク:平和だからってなまけてると身体もなまっちまうからな
師範:そんなに強くなってどうするのだ?
 トーナメントにでも出るのか?
リューク:いざというときのためだ… この先だって何があることやら…
師範:この先…?

大陸が統一されたとはいえこの平和はつかの間のものだ、
心の内でリュークは感じていた。
傭兵時代に培われた勘で、キナ臭さを感じ取っていたのである…

司祭:これはギルフォードさま! お久しぶりでございますね
 さまとともに戦っておられると聞きましたが…
ギルフォード:いや… 実はお暇をいただいてきたところなのじゃ
 それで… 教会で教える魔法についても封印したいと思っておる
 法王様にお伝えくださらぬか
司祭:魔力の存在がのちの面倒を引き起こすとお考えなのですね…
 わかりました… お伝えいたします
ギルフォード:余計な力というものはわざわいの元じゃ…

ギルフォードの姿が確認されたのは、これが最後となった。
息子と同じ過ちを犯す者が再び現れぬよう、魔法そのものをこの世から葬り、
自らも姿を消したのである…

アナスタシア:ちょっと待ってよ
:アナスタシア… もう城に着くよ…
 今日はちょっと忙しくて時間がないんだ またあとで…
アナスタシア:もうそればっかり… ちっとも会えないのね
:ごめん… この次に休日ができたらきっと遊びに行くから…
アナスタシア:もう… 昔みたいに自由じゃないのはわかってるけど…
 みんなで戦っていたころの方があたしは楽しかったな…

アナスタシアは騎士団を離れ、街で暮らし始めた。
一方、は政務で忙しい毎日を送っている。
別々に暮らす2人に幸せが訪れるのは、まだ先のことのようである…