回想2


この街に来て数日が経つ。
今日はパーティの仲間とも離れ、
一人で仕事を探してみようと思った。

そうだ!
魔法なんか使える仕事はどうだろう。
手頃なところで、
占い師でもやってみようかな。

そんな軽い気持ちで仕事を紹介してもらった。


さてと。
明日の天気はどうかな。
覗き見る水晶玉に、一人の男が映った。

え?
あ、なんだ、お客さんか。


「あ、どうも!」
次の言葉も出ないうちに、男は語りかけてきた。
魔法組合の者だ。
 君、今すぐにディノ神殿へ行き、
 至急にカダトの水を手に入れてきてくれ」

この勢いじゃ、断れそうにないなぁ。
どうやら今回は、僕一人だけの冒険になりそうだ。