※過半数の支持を得た候補がいない ヴィンフリート:誰も王になるに必要なだけの剣を  得ることが出来なかったようですね。  ……まさか、このような事に。 ウィーギンティ:残念な事ですが、我々協会が  予想していた通りになりましたね。 ヴィンフリート:……司教殿。 それはどういうことですか。 ウィーギンティ:皆が王を目指せば、混乱が起こるだけで、  最後まで決着は得られないだろう……。 それが我々の予想でした。  そして我々の予想には続きがあります。  これよりこの国は泥沼の内戦となり、 滅びの道をたどる事になるでしょう。  ゆえに! 我々協会は破滅を防ぐため、 この国の統治を代行いたします。 ヴィンフリート:……それはつまり、 国を乗っ取るということですね。  やはり、始めからそのつもりで……。 ウィーギンティ:それは事実ではありません。 私の意志は無関係だからです。  全ては、我々協会の意思……。 全ては、人の子らの未来の為に。 その後、騎士や領主、 そして王女たちがどうなったのか、 歴史は何も伝えていない。 ただ、伝説が残る騎士の国、 ターブルロンド王国は、 協会の国として生まれ変わったと……。 そして民人達は、それに抵抗せず、 素直に受け入れたのだ……とだけ、 後世に伝えられている。 協会が怪しい技術を用い、 人々の意思を屈服させてしまったのか。 それとも……。 民人というものは、 優れた統治を行ってくれるのであれば、 王でも協会でもかまわないものなのか。 ウィーギンティ:ノーストリリア・ターブルロンド、 両協会国の人々よ!  過去に学び、現在を知りなさい。  愚かな過ちを、繰り返さぬよう、 より優れた社会を作るのです。  全ては、人の子らの未来の為に。 -Fin- 壁紙:ウィーギンティ