※王女派の危機 羊飼い:なあなあ、相棒。 聞いたか、さっきの話! 羊飼い:前の王妃様が、浮気をしていただとな。  それじゃ、今の王女様は、 王様のお子ではないと……? 羊飼い:雲の上の人たちのことだ、 そういうこともあるかもしれんよ。 羊飼い:だがなあ……、本当かね。 王妃様は良い方だったと聞くが……。 羊飼い:その浮気相手の弟だっていう、 さっきのあの騎士様の顔も、  そうとう胡散臭かったが……。 >ロザーンジュ 門番:なあなあ、相棒。 聞いたか、あの噂。 門番:聞いたが、覚えていたくもない!  前の王妃様が、浮気をしていたなどと! 門番:シッ! バカ、声が大きいよ! 門番:もちろん、俺だって、 聞いたことさえ忘れたいくらいさ。  だけど、もし……。 もしあれが、本当だったらどうする?  もし姫様が、王様のお子ではなく……。 門番:そんなことはありえない。 門番:そうか、そうだよな……。 門番:だが、こんな噂が広がれば、 世のつまらない連中が何を考えるか……。  私はそれが心配だ……。 >アルジャン ディクトール:ふむ、どうやらうまくやっているようだな、 ミザリィ? ミザリィ:もちろん、抜かりはありませんわ。 ですが……。  少々、工作資金のほうが、 苦しくなってきています。  お金を出していただけますか? ディクトール:ふん、そのうちどれだけが、 お前の懐に消えるのだ?  まあよかろう。 この金貨の袋を持っていくがいい。 ミザリィ:くすくす……。 ありがとうございます。 >ポンパドール シルヴェストル:むぅ……。 >ミルトン クレメンス:……。 >サンミリオン ロドヴィック:むぅ……。 >ロクス・ウィリデス ヴェンツェル:むぅぅ……。 >エプヴァンタイユ リュシアン:不潔……。 >ベルジュロネット オベルジーヌ:ふむ、さもありなん。 自分の夫があの程度の人物では、  先王妃様もつまらなかっただろうしね……。 >レメディオス アデライード:ひどい噂ね。 死んだ女の名誉を踏みにじって。  でも、それを許してしまうあの王女様も、 少し情けないわ……。   >グリューネベルク エピドート:ふぉふぉふぉ……。 やっておるやっておる。  さあ、ここからどう巻き返すかの、 いたいけなる王女殿下は。 >リベル 執政官セーズ:おぼっちゃま、昨今街中では、 このような噂が……。 バスティアン:ふぅ〜ん……。 その話のどこが、まずいの? 執政官セーズ:いえ、ですから、その……。 >マンハイム ミザリィ:……ここで何かをしても、 あまり意味がなさそうね。 ミザリィ:ふふふ、まあなかなか順調だね。 さて、次はどこの街へ……。  ……!? 宿のところに誰か騎士が……。  あの顔……、王女派の! ぬかったわ。 この街は、奴が見回っていたのね。  ……荷物を置いたままだけど、 取りに戻るのは無謀ね。  しかたない、逃げるとしますか。  ……まあ、困るのはあたしじゃない。 宰相の奴だし、知ったことじゃないわ。 ミザリィの隠れ家からは、 この件に関して方々に指示をした、 宰相の書簡がみつかった。 王女の騎士はその書簡を、 急ぎ早馬で王女のもとへ 送り届けた……。 エクレール:やっぱりこの噂、宰相の仕業でしたわね! なんてことを! ヴィンフリート:筆跡と印鑑をきちんと鑑定せねば、 まだ確かとは言えんよ。  まあ、八割がた、確定だろうが。 エクレール:確定次第呼び出して、 思いっきり問い詰めてやりましょう!  ふふふ……。 でもこれで、大逆転かもしれませんわ! ※騎士に探索させない場合、マンハイム・ブラッドベリー以外の全領地に  噂が広まるが、そこまでで終了 ミザリィ:ふふふ、まあなかなか順調だね。 さて、次はどこの街へ……。 密偵オーンブル:……突き止めたぞ。 よくもここまで、かき回してくれたな。 ミザリィ:……! 王女派の密偵か! 密偵オーンブル:ヴィンフリート様のご命令だ。 背後関係を洗いざらい吐いてもらおうか。 ミザリィ:……ふん、密偵が捕らえにくるとは、 王女派はだいぶ人手不足のようね。   これが騎士なら困ったけれど……。 カラス:クワアアアアッ! 密偵オーンブル:……なにっ!? ミザリィ:ふふふふ……。 密偵オーンブル:しまった、逃げられた……っ! 密偵オーンブル:……申し訳ありません。 宰相派の密偵を、取り逃がしました。  隠れ家の宿には踏み込んだのですが、 決め手となるような物は、 何も……。 ヴィンフリート:十分だ。 他の密偵が動けない状態で、 良くやってくれた。  背後にいる宰相殿を、 炙り出せなかったのは惜しいが……。  こうして影を捉えた以上、 もはや相手も今までのような 暗躍はできまい。  これでこの不愉快な噂も、 一段落するだろう……。 ※レミーを雇用している ディクトール:約束を果たしてもらうときが、 来たようだな。 騎士レミー。 レミー:ああ、約束どおりに、面白そうな試みだ。 きちんと手を貸そう。 ディクトール:今はあの小娘に雇われていると聞いたが? レミー:なに、君の心配することじゃあない。  フィーリア様も、僕を迎え入れた以上、 これくらいのことは覚悟しているだろうさ。  さあ、何をすれば面白いかな相棒。 王女の……そうだな、 目と耳をくらませてみよう。 カラス:カァァァァ……。 (共通) ヴィンフリート:……オーンブル。 オーンブルはいるか?  ……オーンブル? 密偵オーンブル:……お待たせしました。 不測の事態が起きまして……。  各地に放っていた密偵が、 ほぼ消されました。 ヴィンフリート:……なに? どういうことだ。 殺されたのか? 密偵オーンブル:いえ、文字通り、『消えた』のです。  殺されたのか、寝返ったのか、 現状では把握できません。  代々の密偵で忠誠心に優れたものや、 極秘中の極秘の密偵であったものまで、  重要なものは残らず消されました。 ヴィンフリート:……くっ、このようなときに。  いや、まさか宰相が先手を……?  ……いや、敵では知りえない。 極秘の密偵までやられたとするなら、 まさか内部に……。 密偵オーンブル:……はい、おそらくは。 とはいえその裏切り者を見出すのは、 難しいでしょう。 ヴィンフリート:……見当が付かなくはない。  だが、彼ならば尻尾をつかませるような 下手は打たないだろうな。  とにかく。 今は噂の方を叩かなければならん。 こちらの情報網がつかえんとなれば……。  各地を巡る騎士たちに、動いてもらうしかなさそうだな。 密偵オーンブル:……はい。彼らに各地を『探索』させ、 噂を撒いている者を、  捕らえるのが良いでしょう。 しらみつぶしの『探索』に、 なってしまうかもしれませんが……。 ヴィンフリート:うむ。どれだけの騎士を、 その『探索』に割けるかが、 問題になるだろうな。  こればかりは、私の一存で、 どうこう決めるわけには行かない。  殿下自らの手で騎士たちに、『探索』を命じてもらうしかあるまい。