・フォルカー フォルカー:ほー、これが姫のお部屋ですか。  ああ、いえ、じろじろ見てしまって 失礼致しました。  私には、娘がいるのですが、 娘達の部屋はひとつきりで、この部屋の  十分の一ほどの大きさしかありません。  いつか娘たちのために、 大きな部屋を与えてやりたいな、  なんて思ってしまって。 >家族思いなのね。 フォルカー:いやあ、はは、ただの親バカですよ。  姫の十分の一でも美人に育ってくれるなら、  私も子供たちの心配なんてせずに 済むのですがねー。 >小さくても大きくても、部屋は部屋よ。 フォルカー:そうですな。 自分の部屋を持てるだけ、  いいのかもしれません。  でもいつかは、娘たちそれぞれに、 部屋をひとつずつあげたいものです。 >給金を上げて欲しいってこと? フォルカー:いえ……他意はありません。  そのように受け取られてしまったのであれば、  私の配慮不足でした。申し訳ない。 フォルカー:本日はお招きいただき ありがとうございます。  私のような者をお引き立てくださり、 大変光栄に存じます。 >来てもらうと楽しいもの。 フォルカー:恐縮です。なんの取り柄もない男ですが、  せめて姫が、午後の一時を楽しく過ごせる よう努力致します。 >かしこまらないでいいわ。 フォルカー:ハッハッ、とはいえ、娘を相手に  するようにはいきませんからなー。  娘と同じようにお相手致しましたら、 またたくまに首を切られて  しまうことでしょう。ハッハッ。 >その分、働いてちょうだいね。 フォルカー:できる限り精進致します。 この地には家族が住んで居ります故。 フォルカー:いつもいつもご贔屓にしてくださり、  真にありがとうございます。 家内にも鼻が高いです。 フォルカー:無礼を承知でお話しますが、最近、  姫が、自分の娘のひとりのように 思えて仕方ならんのです。