・グイード グイード:今日は嬢ちゃんのために、 贈り物を持ってきてやったぜ。  ジャ、ジャ、ジャ、ジャーン! どうだ、小さくてかわいい卵だろう!  ……どうした? 卵は嫌いか? きっと嬢ちゃんが喜ぶと思って、  一生懸命選んだんだがな。 >いいえ、大好きよ、ありがとう。 グイード:ははは、本当に素直だなあ、嬢ちゃんは。  卵で喜ばれるとは思わなかった。  いやね、本題は卵じゃなくて……。 卵:(コトコト……)  (ピシッ!) 野うさぎ:ピィーッ! グイード:卵を割ると、中からウサギが出てきました!  ってのをやりたかったのさ。 >なにを言っているかわからないわ。 グイード:そうかい、じゃあこの卵を割ってみよう。 卵:(ピシッ!) 野うさぎ:ピィーッ! グイード:なんと、卵からウサギが現れました!  どうだい、おもしろいモンだろ? >帰っていいわよ。 グイード:ツレないねえ。卵は健康にいいんだぜ?  誕生の象徴だしな。 試しに割ってみると……。 野うさぎ:ピィーッ! グイード:なんと、卵からウサギが現れました!  どうだい、おもしろいモンだろ? >どうやったの!? グイード:俺は魔法使いなのさ。 >なんだ、手品か。 グイード:夢を忘れたままおとなになるつもりか?  驚く心を忘れたら、世界は灰色、 無味乾燥だぜ? >ウサギかわいい! グイード:かわいいだろ。 ルルス平原で、土ぼこりにまみれながら  苦労して捕まえてきたんだぜ。  おっと違った、卵から魔法で 取り出したんだよ。 ※暇人と宝石商 グイード:おーいててて。 左脚が痛みやがる。 最近、調子悪ィなー。  おっと、これじゃまるで、 痛風持ちのじいさんだな。  この傷の謂われは話したっけな?  噂くらいは聞いたことがあるとは 思うけどな。  どんな噂を聞いてる? >決闘で負った傷でしょ。 グイード:そう、これは、愛するひとりの貴婦人を、  悪侯爵から救い出すために負った、 名誉の負傷!  俺は単身、貴婦人を連れ去った 侯爵の館へ乗り込むと、迫り来る兵を  斬って斬って斬り捨てた!  しかし俺は、裁判で有罪となった。  老獪な侯爵は、裁判員を買収し、 俺を死刑にしようとしたのだ!  危機を察した俺は牢獄を脱出、 わけもわからず一隻の船に転がり込んだ。  だがその船は奴隷船。俺は奴隷となり、 世界を漂流することとなったのだ。 >海賊メルヴィルと旅をした時のもの。 グイード:そう、この脚は、白鯨『ディープソート』に  食いちぎられたのだ! お察しの通り、この脚は義足だ。  ふとしたことから奴隷船に乗ってしまい、 俺は奴隷として何日か暮らした。  奴隷船はすぐに、海賊によって襲撃された。  その海賊こそが、かの有名な 海賊メルヴィルさ。  震え上がる心を抑え、俺は言った。 「俺は奴隷じゃない、騎士だ!」  するとメルヴィルは言った。  「騎士らしく一騎打ちで勝てたなら、 自由にしてやる」ってな。  一騎打ちは、朝から晩まで続いた。 メルヴィルと俺は互角だった。  奴が『伝説』となったのは、 手下の扱いがうまかったからだ。  剣術は、俺とどっこいだったのさ。  結局勝敗は決しなかった。 メルヴィルは言った。  「勝ちもせず、負けもしなかった。 だからおまえは半分自由だ。  この船の一員となれ」  船は東へ東へと向かった。  メルヴィルは、実は海賊じゃなかった。 あいつは漁師だったんだ。  山ほどもある白鯨『ディープソート』を 倒すため、資金稼ぎをしていたんだな。  本当にデケェんだよ。 信じられないかもしれないがな。  この城なんて丸飲みにされちまうくらいだ。  そう、俺たちの船は、 無謀にもあの悪魔に挑戦したんだ。  無数に銛が突き立っていようと、 大海を我が物顔で悠然と泳ぐ、  あの大怪魚にな。  まあ、あのメルヴィルも、化け物鯨には  勝てなかった。船は木っ端微塵に破壊され、 俺の片脚はばっくり食われた。  助けてくれたのは、ツクマン出身の 下男カカンボだ。俺はあいつのボートで  海を漂流したのだ。 >竜退治に行った時のもの。 グイード:そう、この脚は、竜退治の折に 負った傷なのだ!  あれは北国クロウカシスに 赴いた時のことだ。  友人カカンボとはぐれ、 カネもなく途方にくれていた俺は、  仕事の口を探した。  間もなく、カネのツテが見つかった。  氷獄に住む雌の白竜イシャスヤルが、 たんまり財宝を持ってやがるってんだ。  俺は、白竜を倒しに行こうという 竜殺しエセルバートの一団に加わった。  ところがところが、いざ白竜と出会って みれば、これまたバカでかい上に、  口から吹雪を吐きやがる。  エセルバートは首尾よく逃げおおせたが、 俺はとっつかまっちまった。  白竜は俺を殺さなかった。 竜とはいえ女、俺みたいな色男を  ブッ殺すなんてこたないってことさ。  で、俺は隙を見て逃げ出そうとしたが、  白竜にみつかり、片足の腱を切られちまった ってわけさ。逃げられないようにな。  エセルバートが単身助け出しに 来てくれなきゃ、あのまま氷漬けになるまで  白竜のペットだったぜ。    ……ってわけさ。  じゃーな。 ※グイードの挑戦 グイード:よーう、お嬢ちゃん。 いい子にしてたか?  俺が魔法使いだってことは話したよな。  今日は、読心術をご披露してやるよ。  ……よし、わかった!  嬢ちゃんはいま、俺のことを考えてる。  俺に夢中だ……そうだろ? >やっぱりわかる? グイード:嬢ちゃんのことなら、なんだってわかるさ。  俺のことを思って、眠れぬ日々を 過ごしていることもな。  安心しろよ。俺は嬢ちゃんの騎士。 お呼びとあらば即参上、だぜ。 >はい、はい。 グイード:おいおい、ずいぶんとなげやりだな。  おしゃべりに飽きるには 若すぎるんじゃないか?  王様になるんだったら、 相手をすべて受け入れるくらいの  余裕ってものがなくっちゃな。  俺は、嬢ちゃんの全部を受け止めてやるぜ。  いつでもこの胸に飛び込んできな。 >そんなわけないでしょ。 グイード:そうやって気のないそぶりをするから、 またかわいいよな。  嬢ちゃんの、本当の気持ちはわかってるぜ。  俺にぞっこんで、片時も離れたくない……。  ……見るからにうんざりしてるな。 ここらへんでやめとくか。 グイード:それじゃ、失礼するぜ。 グイード:よう、お嬢ちゃん。 今日もおかしな話のタネを仕込んできたぜ。  さあさあお立会い、お立会い、ってな。 グイード:そろそろオレに惚れてきた頃だな?  わかってるわかってる。ふたりの 将来について語り合おうぜ、なっ!