>グイード ・ロクス・ウィリデス:1 ロクス・ウィリデスでの工作を命じられた グイード。 話のタネを求め、有名な建物を訪れた。 グイード:おー、これがかの有名な、 初代ロクス公の大聖廟か。  なるほど、噂通りのバカでかさだ。  人並みはずれて体格のよい、図抜けた大男、 だったと聞くが……こりゃ洒落か?  墓までこんなに大きくしてどうするよ。  ふむ。ロクス・ウィリデス公の系譜、か。 こりゃちょいと面白そうな予感がするぜ。  ……機会があれば、調べてみるかな。 ・ロクス・ウィリデス:2 ロクス・ウィリデスでの工作を命じられた グイード。 初代ロクス公の逸話を求め、史家を訪れる。 グイード:呼ばれてもいないのに海を越えてきて、  助太刀するぞと騎士王に助力、 黒貴族や闇の者と戦った男。 史家:……まあ、そういう風にも言えますな。  何しろ北の地より突然訪れた方ゆえ、 ロクス公の史料は少ないのですよ。 グイード:つまりそれだけ、当時のお歴々も、 誰だコイツ? 何考えてんのかわかんねー、  てな具合に理解ができなかったぞ、と。 史家:……ま、まあ、そういう風にも言えます。  ただ、その豪放なところが、騎士王様には 大層お気に召されたとのことで。 グイード:それじゃ、騎士王様の器はデカいぜ、 という逸話になっちまうじゃないか。  で、ロクス公は主役にゃなれねえ器ってか?  あんたと話してても埒が明かないな。 面倒かけたね、んじゃ失礼するよ。 ・ロクス・ウィリデス:3 ロクス・ウィリデスでの工作を命じられた グイード。 初代ロクス公の逸話を求め、領主を訪れる。 ヴェンツェル:聞きたいのだが、どうして君は、  うちのご先祖のことを知りたいと 思ったのかね。 グイード:へ? そりゃあ……たぶん、 そのことでご領主と歓談できれば、  親睦も深まるかなーと思ったわけで。 ヴェンツェル:なら、こうして私と話せている以上、  目的は達成されているじゃないか。 めでたし、めでたし。 グイード:……ご先祖がどういう方だったのか、 気になりませんか。 ヴェンツェル:私のようなひとだったんだろう。 私のご先祖さまだし。 グイード:ご領主のような人、ね。 なるほど、そりゃわかりやすい。  うん、私もそう思えてきましたよ。 ヴェンツェル:『祖先も末裔も単純バカ』 とでも言いたげなツラだな〜。 グイード:あー、ははは……いやいや、そんな。 ヴェンツェル:だが、グイードとやら。  おまえからも、私と同類の匂いがするぞ。 『単純バカ』の匂いが、な。 グイード:はは……私も相当バカやってますからね。  匂いくらいしてもおかしかありません。 ヴェンツェル:よし、これから館まで来い。 一杯やるぞ! グイード:はは、いいですね。 よろこんでご相伴させていただきます。  『単純バカ』に乾杯! ・エプヴァンタイユ グイード:この俺がガキのお守りかよ。 気が進まねえな……。 リュシアン:お待ちしておりました、グイード殿。 グイード:おう、あんたがリュシアン様か。 よろしくな。 リュシアン:グイード殿は、諸国を旅してまわった、 とお聞きしております。 グイード:誰も信じちゃくれねーがな。  俺自身、あれは全部嘘だったんじゃないか、 なんて思う時もある。 リュシアン:『ディープソート』という白鯨を 見たことはありますか? グイード:……あ? リュシアン:伝説の白鯨だそうです。  山のように大きく、マグロを丸飲みに してしまうのだとか。 グイード:『山のように大きく』か……。 そりゃ嘘だ。 リュシアン:えっ!? グイード:あいつはもう、大きさだとかなんだとかで 測れるような奴じゃねえ。  生命としてのスケールが違いすぎる。 リュシアン:見たことがあるんですか!? グイード:おう。ありゃ俺が、海賊メルヴィルの船に 乗せられた時のことだ……。 リュシアン:今日は本当に楽しかったです!  僕も、グイード殿みたいな 冒険に出たいなあ……。 グイード:出ればいいじゃねえか。 リュシアン:無理ですよ。 領地も領民もありますから。 グイード:本当にやりたいことがあるなら、 全部捨てちまえるものさ。  それが、『あこがれ』じゃなく、 『好き』ってことだ。 リュシアン:あこがれじゃなく……。 グイード:背中の荷物、全部投げ捨てちまえよ。 楽になるぜ。 グイード:おいグイード、おまえがガキに説教か。  ずいぶんと偉くなったモンだな……。 ・ベルジュロネット ベルジュロネットでの工作を命じられた グイード。 領主を直接説き伏せようとしたが……。 優雅な女性:ふふ。ごめんあそばせ。 グイード:やれやれ、領主主催のお茶会とはね。  優雅というか、呑気というか ……ベルジュロネット公らしいが。  ま、考えようによっちゃチャンスだな。  ひとつ得意の話芸を振るい、 我らが姫の人気を高めますか。 ・ミルトン:1 クレメンス領ミルトンでの工作を命じられた グイード。 町に音楽家が多いことに目をつけた。 グイード:歌うたいや楽器弾きが多いな。 お祭りでもあんのかね? 町の男:うちの領主様は音楽が好きでね。  音楽家たちがわれ先にと庇護を求めて 集まってきてるみたいなのさ。 グイード:なーるほど。 目が見えないって話だもんな、  絵とかより音楽のがいいわな。 ・ミルトン:2 クレメンス領ミルトンでの工作を命じられた グイード。 音楽家の姿はますます増えている気がする。 グイード:あー、まるで毎日がお祭り騒ぎ、だな。  いくら領主どのが音楽好きだからって こりゃちと集まりすぎじゃないか? 町の男:ああ、それがどうも違うらしくて。  古今の歴史に通じた領主さまに、 戯曲の詞が正しいか、とか  聞きに来てるらしいんだよ。 グイード:なんとまあ。 領主どのも大変だけど、 音楽家たちも必死だねえ。 ・ミルトン:3 クレメンス領ミルトンでの工作を命じられた グイード。 巨大ホールを建造予定、という情報を掴む。 クレメンス:これだけ音楽家が集まるのだから、 コンテストでもやれば大盛況だろうな。  ……と言ったら、なぜか協会が乗り気でね。 グイード:ほっほーう。  ……ときにミルトン公、施工の人手や資材は 足りてるんですかい。 クレメンス:さすがに鋭いね。  『王家のお墨付き』があれば、献金も協力も きっともっとはかどるだろうな。 グイード:ま、そういう話になりますな。  この私めから王女殿下にこの件をご報告し、 ミルトン公の事情をご説明いたしましょう。 クレメンス:そうしていただけるとありがたい。  この件では直接の資金援助などは不要、 ただお墨付きがほしい、とお伝えしてくれ。 ・マンハイム マンハイムでの工作を命じられた グイード。 怪しげな雰囲気にも動じず、町を歩く。 グイード:やれやれ、ここが闇のお膝元ってか。 思ったよりも貧乏臭い街だね。  まずは酒場あたりで、 状勢を確かめてみるか。 マンハイム市民:いらっしゃい。 ん、あんた……。  ふむ、ま、ゆっくりしていくといい。 残り少ない命だ。 グイード:おや、あんた、そういうのが見えるのかい。  ……まあ、不思議じゃないよな。 闇の者なら。 マンハイム市民:度胸が据わっているな。 さすが騎士だ。 グイード:なぁに、自分でもわかってるだけさ。  ……それにしても、なかなかうまい酒だ。 マンハイム市民:100年ものの酒でも、この街では、 まだまだ若造で安く飲める。  堪能していくがいいさ。 グイード:そいつはありがたい。  ついでと言ってはなんだが、 土産に一本、包んでもらおうか。