>アストラッド ・エプヴァンタイユ:1 エプヴァンタイユでの工作を命じられた アストラッド。 領主のお喋りの相手を務めることにした。 リュシアン:それでですね、えと、 カラフルな亀パスタルトル  の伝説って知ってますか? アストラッド:いや、それは知らないなあ。 でもなんか楽しそうな話だね。 リュシアン:もし本当にいるのなら、  いつかその背に乗せてもらいたいなあ、 と思っているんです。 アストラッド:亀の背中に? オレは馬の方がいいな。  ……あっ、それで君の愛馬の名前は パスタルトルって言うんだ。なるほど。 ・エプヴァンタイユ:2 アストラッド:フィーリアから聞いたよ! リュシアン:殿下を呼び捨て……。 噂通りのスゴい人だ……! アストラッド:俺と遊びたいんだって? なにして遊ぶ? リュシアン:えっと、その……かくれんぼ、 というものを……。 アストラッド:これは、領主の命令ということで いいんだよな? リュシアン:え、あの……。 アストラッド:よーし、領主命令だ!  館内の人間は今日一日、 かくれんぼにつき合うこと!  かくれんぼは、人数の多い方が おもしろいよ。 リュシアン:アストラッド様みーっけ! アストラッド:すごいなあ。 一刻以上見つからないでいた試しがないよ。 リュシアン:地の利はこちらにありますし、 それにアストラッドさん、  わかりやすい場所に隠れますから。 アストラッド:そうかなあ? さっきの垣根の裏なんて、そうそう  見つかりにくいと思うのだけれど。 リュシアン:だからですよ。自分が隠れるならどこか、  って考えれば、おのずと答えは出ます。 アストラッド:あっ、そうか。リュシアンは頭いいな。 リュシアン:えっ……? アストラッド:あっ、いけね。リュシアン様だ。 うっかり呼び捨てにしちゃった。 リュシアン:違います、うれしいんです。  親にだって、同年代の子にだって 呼び捨てにされたことがなかった。  みんなよそよそしく、僕の顔色を うかがうように、『様』だとか 『さん』だとか。 アストラッド:そうかー。じゃあふたりの時は、 『リュシアン』でいいかな。  俺も肩凝らないでいいよ。 リュシアン:はい。 ・レメディオス(聖誕祭期間) レメディオスでの工作を命じられた アストラッド。 領内の街道を移動していると……。 宣伝口上:皆様、今年もやって参りました!  騎士王さまの戦いを描いた一大歌劇、 聖誕祭の折にはぜひルルス平原へ! アストラッド:ああ、今年も聖誕祭がもう間近だなあ!  楽しみだなー。 あの劇、何度観てもワクワクするし。  あ、でも、命令でロザーンジュ以外に いることになったら、 観れないのか。  ……ううーん、観られるといいけどなあ。 ・サンミリオン サンミリオンでの工作を命じられた アストラッド。 領主の愛馬について興味を覚えた。 アストラッド:ロドヴィック様の愛馬って、やっぱり? ロドヴィック:ああ、私と同じだ。 私に付き従い、この世に留まってくれた。 アストラッド:なんというか……。 主従の絆って、すごいですね。 ロドヴィック:ああ。 ……主従の契約を交わすとは、それくらいに  重いことなのだよ、少年。 ・アルジャン ※ディクトールが王女派 アルジャンでの工作を命じられた アストラッド。 直接、宰相ディクトールの許を訪れた。 アストラッド:伯父上、お願いです! フィーリアはきっといい王様になります、  だからフィーリアを支持してください! ディクトール:アストラッドよ。 お前の真剣さはよくわかったが……。  私はもう王女派を支持している。 アストラッド:えっ。 ディクトール(困り顔):え、ではない。 ……念押しに来るとは周到なことだ、  と思ったが。王女派は本当に大丈夫なのか? アストラッド:あ、あはは。 オレはこうですけど、フィーリアとか、  ヴィンフリートは大丈夫ですから。たぶん。 ディクトール:やれやれ。 ・ヴァルターがいる領地 工作を命じられたアストラッド。 そこに、彼が師匠と仰ぎ、今は陣営を 異にするヴァルターが現れた。 ヴァルター:アストラッド。 お前、いい顔つきになったな。 アストラッド:今までのオレが甘かっただけです。 ……もちろん、今でも、  師匠とかから見ればオレは甘々、 なんでしょうけどね。 ヴァルター:ううむ、師匠としちゃ嬉しいが……。  敵に回ると思うと、お前の成長、 単純に喜んでもいられんなあ。