※ユークレースがミルトンを探索 ユークレース:私のような一介の騎士を、 邸宅に招いてくださり、  ありがとうございます。  ですが、理由が思い当たりません。 一体なんの御用でしょうか? クレメンス:若手随一の使い手。 否、騎士王以来の使い手とも噂される君を、  わざわざここに招いたのは他でもない。 ユークレース※:我が領内にある協会の施設を、 探りまわらないでもらいたいのだ。 ユークレース:……お気に触るようなことを、 したつもりはありません。  私はただ……。 クレメンス:事情は聞いている。 胸の難病を癒すすべを、探しているとか。 ユークレース:このミルトンは、騎士道が通じる土地では、  もっとも協会に近しい場所です。 ゆえに協会の力を求めるなら、ここだと……。 クレメンス:天賦の技を持ちながら、病の枷ゆえ 存分には生かせない……。  その悔しさは、多少わかるつもりだ。  だが協会の者たちが、君におびえている。 そこが大きな問題だ。 ユークレース:なんですって……!? クレメンス:私には君の表情が見えない。  だが、今君の心が、 激しく動いたのがわかる。  案外、血の気が多いようだな、君は。  そんな様子では、協会員たちが、 殺されると思ったのもわかる。 ユークレース:……。 クレメンス:……どれだけ表を取り繕っても、  優れた戦士としての本性は隠せないし、 隠すものでもないだろう。  速やかにミルトンから去りたまえ。 私の領地に、血塗られた戦士は必要ない。  私はここを、静かな土地にしたいのだ。 ユークレース:我が主君がなんと仰るか、 にもよりますが……。  ……ともかく、この場は素直に、 おいとまいたします。  扉の向こうの衛兵諸君に、 よろしくお伝えください。 クレメンス:……衛兵が居なければ、 命が危うかったかもしれないな。  まさに、技ならぬ、業の持ち主だ……。 ※クレメンスの台詞だが、表示はユークレース ※誓約の前にクレメンスを呼ぶ ・言葉の力で〜 (知力6) フィーリアは、彼女が持つ全ての言葉を使って、 クレメンスの説得を試みた。 クレメンス:とても、とても残念ですが、 殿下のお言葉で揺らぐような、  私ではないのです……。 クレメンスは、悲しそうに笑い、 王女の下から去っていった……。 クレメンス:待たせてしまいましたね、友よ。 ウィーギンティ:気にする必要はありません。  私が自分の意志で、 待っていただけです。 クレメンス:ふふふ、そうですか……。  ならば一つ、 私の頼みを聞いてもらえませんか。  あなたにお借りした協会の御業。 お返ししたいのです。 ウィーギンティ:……おかしいですね。  私の見る限り、フィーリア殿下の説得が、  功を奏したようには見えませんでしたが。 クレメンス:もちろん、彼女の言葉はつたなくて、  私の身を焦がす欲望を、 消し止めることは出来ませんでした。  ですが、ふふふ……。  それでも止めようとしてくれたことが、 嬉しかったのですよ。  知識の探求は、やめません。 ですが危険な深遠の知識に、  早足で飛び込むこともないでしょう。 ……だから、これはお返しします。  ずいぶんと無理なことを、 言ってしまっているかも知れませんが……。 ウィーギンティ:あなたの判断は、評価しましょう。  協会のことは、私が気にすればよいこと。 あなたはあなたに戻りなさい。 クレメンス:……ありがとう、ウィーギンティ。 ウィーギンティ:……すべては……。  我が友、クレメンスの為に。 ・言葉の力で〜 (知力7) フィーリアは、彼女が持つ全ての言葉を使って、 クレメンスの説得を試みた。 クレメンス:……とても心を打つお言葉です。  かつての私でしたら、 このたぎる欲望を捨てていたでしょう。  ですが、残念ながら。 私は取り返しのつかぬ事をしたようです。  私は、自ら本を、書簡を、 読めるようになるために、 協会の御業を……!  ……うっ、この光は……!? ウィーギンティ:招かれざる身でありながら、 こうして姿を現すこと、  お許しください、フィーリア殿下。 クレメンス:……ウィーギンティ、君か! ウィーギンティ:ええ私ですよ、クレメンス。  フィーリア殿下。 本日は、司教としてではなく、  クレメンスの一友人として参上しました。  とはいえ、友人で居られるのは、 今日このとき限りとなりそうですが。 クレメンス:ウィーギンティ!? 何を言うのです。  私はまだなにも、君との約束を 破ってはいないはずですよ。  それなのに、どうして……! ウィーギンティ:……あなたに貸したものを、 返していただきます。  あなたにはもはや、 不要となったものですから。 クレメンス:なにを言うのです、ウィーギンティ!  この力をなくしたら、 私は本を読めなく……! ……ぐあっ!? ウィーギンティ:あなたの血中に貸与していた、  協会の秘宝、確かに回収しました。 ……では、これにて……。 クレメンス:ウ……ウィーギンティ! なぜだ! ・力づくでも〜 (武力3) クレメンス:……力で押さえつけられ、 ねじ伏せられたところで、  私の欲望は消えないでしょう。  動けぬ肉体を、 知への渇望で苦しめるくらいならば!  そもそも肉体など、不要です!  ……我が友よ! 私はこれより、約束を破り、 殿下に全てを語ります!  ……さあ、破約の罰を! その瞬間、空間を稲妻が満たした……。 クレメンスは、消えていた。 真っ白な灰だけが、 そこに残っていた……。 ・力づくでも〜 (武力8) クレメンス:……みすみす、剣の誓約で、 不利になるおつもりですか。  そこまで、私のことを……。  ……私が望むままに蓄えた知識など、 今殿下が示してくれた友愛の、  ひとかけらほどの価値もないでしょう。  私の知識は、誰かの為にあるのではなく、 自分のためにのみ、  蓄えていたものですから……。  ……そんなもの、 これから先に蓄えて、 一体なんになるのか……。  ……うっ、この光は……!? ウィーギンティ:招かれざる身でありながら、 こうして姿を現すこと、  お許しください、フィーリア殿下。 クレメンス:……ウィーギンティ、君か! ウィーギンティ:ええ私ですよ、クレメンス。  フィーリア殿下。 本日は、司教としてではなく、  クレメンスの一友人として参上しました。  とはいえ、友人で居られるのは、 今日このとき限りとなりそうですが。 クレメンス:ウィーギンティ!? 何を言うのです。  私はまだなにも、君との約束を 破ってはいないはずですよ。  それなのに、どうして……! ウィーギンティ:……あなたに貸したものを、 返していただきます。  あなたにはもはや、 不要となったものですから。 クレメンス:なにを言うのです、ウィーギンティ!  この力をなくしたら、 私は本を読めなく……! ……ぐあっ!? ウィーギンティ:あなたの血中に貸与していた、  協会の秘宝、確かに回収しました。 ……では、これにて……。 クレメンス:ウ……ウィーギンティ! なぜだ!