お祭り宰相@聖誕祭 フィーユ: >そうね、その通りだわ。 >3週間前まで忘れてたしな……。 >『お祭り宰相』に任命してあげる。 ディクトール(険しい表情):お祭り宰相……! (以下、ディクトールの想像) #ディクトール:陛下! 新たな祭りを考えました! #フィーリア:ほー、どんなお祭り? #ディクトール:『レメディオスのカーニバル』 # と申しまして、愉快な格好をした男女が # 一晩中愉快に踊り続けるというものです。 #フィーリア:おーほほほ! それはおもしろいお祭りね! # さすがはお祭り宰相ディクトール! # それ採用! #ディクトール:ありがたき幸せ……! ディクトール:いやだ、断る! 断じて、だ! ※条件不明 宰相とバスティアンが王女派? 〜アルジャン〜 バスティアン:叔父さん! いつまであんな、馬の骨を飼っているの?  あんなおばかな騎士は、 叔父さんの跡継ぎにはふさわしくないよ!  実際には、血のつながりもないわけだしさ! ディクトール:ふむ。跡継ぎか。 確かに実子がない私が資産を遺すには、  養子の形で跡継ぎを迎えるしかないな。  ところで我が血に連なる甥っ子よ。 おばかな跡継ぎとは、誰のことだね。 バスティアン:ごまかしちゃイヤだよ! アストラッドさ、ア・ス・ト! ディクトール:奴が私の跡継ぎ? ハハハ! ハハハハ!  それはお前の心配のしすぎだ! アストラッド:おじさん! それじゃ、行ってきます! バスティアン:ア〜ストラッド卿!? なんだ、どこへ逃げる!? アストラッド:あっ、バスティアンのおじさん! お久しぶり!  あははっ! 相変わらず、いい触り心地ですね! バスティアン:うふふふ、ぽよんぽよん。  ……そーじゃない! 王の試練の最中だっていうのに、  お前はどこに行こうというんだ! アストラッド:もちろん、遍歴の旅です。 バスティアン:へんれきぃ!?  きみ、資産も領地も肩書きも、 叔父さんにもらってるだろ!? アストラッド:そうですね。  でも騎士と生まれたからには、 一度は遍歴の旅をしてみないと。  だからいままで頂いたものは、 一切合財……っていうんでしたっけ?  全部まとめてお返しして、旅に出るんです。  叔父上も快く認めてくださいました。 ディクトール:止めても止まらんものを止めようとする程、  無為なことはないからな。 まあそういうわけだ、バスティアン。  私がアストラッドを跡継ぎにしたくても、 こやつのほうにその気がないらしい。 バスティアン:うぐぐ、なんて贅沢な!  叔父さんが差し伸べた手を、 跳ね除けるなんてぇ! アストラッド:バスおじさん、オレ、 難しい例えされてもわかんないよ。 バスティアン:どこも難しくないゾ! アストラッド:ああ、でも旅先じゃ、 バスおじさんのおなかで遊べないのが、  ちょっとさびしいなあ。 バスティアン:うふふふ、ぽよんぽよん。 ……やめんかー! アストラッド:あはは! それじゃ、今度こそ行ってきます。 ディクトール:ああ、さっさと行け。  もしも辛かったら、いつでも帰って来い。  この世の中は、お前が考えているほど、 暖かでも清らかでもないのだから。 アストラッド:大丈夫、大丈夫! ディクトール:……行ったか。 ディクトール:阿呆め。 なぜ好き好んで、苦労の多い道を行くのか。 バスティアン:叔父さん、もしかして、 がっかりしてるの?  気を落とさないで。 叔父さんにはまだ、ボクがいるじゃないか。 ディクトール:……ところで、バスティアン。  リベルとゲルツェンとの国境における、 防御体制はどうなっている?  従事する人数を増やすことなく、 効率の向上を行うことで、防御力を増せ……  と言っておいたはずだが。 バスティアン:ううう……。  叔父さんはもうちょっと、 感傷に浸ってたほうがいいと思うよぅ。 ディクトール:聞こえていないのか、バスティアン。  国境の体制はどうなったのかと聞いている。 バスティアン:ごめんなさい叔父さーん。 すっかり忘れてましたぁ! ディクトール:やれやれ困った甥だ。  これでアストラッドより、 出来が良いつもりでいるのだからな。 ※続・直接対決 ・・・の後 〜ロザーンジュ〜 門番(サワベリー):……今日の空気はなんだか、 不思議なにおいがする……。 門番(ファットノーズ):そうか? ちょっと寒いが、 いつもと変わらんようだが。  ……なんだか、既視感があるな。 また、嫌なことでも起こるのか? 門番(サワベリー):……いや……。 門番(ファットノーズ):……む、あれは……。 エクレール:姫様、宰相ディクトール殿が、おいでです。  姫様との会見を申し出ておられますが……。 ヴィンフリート:王の試練の期間も、残りわずか。  その帰趨も見えてきたところです。  宰相殿も、事ここにいたって、 勝ち目はないと悟ったのでしょうか。 エクレール:神妙な顔はしてましたわ。 許しを乞いに来たのかもしれません。  姫様、どうなさいます? >会いましょう。 エクレール:……はい。 ではただいま呼んで参ります。 ディクトール:……だいぶ扱いがよくなったな。  以前はひどい歓迎をされたものだが。 エクレール:私たちは若者ですから。 世の中を知って、成長するのですわ。 ディクトール:そうか。それはよい。 >やめておきましょう。 エクレール:そうですわね、もしかしたら最後に、 何か企んでいるかも……。 ディクトール:企んではいるが、 殿下を害そうなどとは思っておらんよ。 エクレール:きゃあ! また勝手に! ディクトール:さて。王女殿下。 願わくば、少々話をしたい。  王の試練の話は抜きだ。  殿下のお父上の思い出や、 まつりごとの話などを、ゆるゆるとな。 ディクトール:先王は、まつりごとを行う人物としては、  尊敬できぬ方だった。 ……だが、嫌いではなかったよ。  人の弱さをよくわかってくれる、 優しい方だった。  王としてはそれが裏目にばかり出たがな。  宰相の私としては、 彼のやることなすことを、 妨げなければならなかったが……。  それが必要だということは、 わかってくださっていたと思う。  ……私の願望かも、しれんがな。  >ええ、わかっていたと思います。 ディクトール:フッ……。 嬉しいことを言ってくれる。  そういうところは、父上似だな。  政治手腕のほうは、 似ても付かない辣腕だが。  >人はそんな簡単に、わかり合えませんよ。 ディクトール:そうだな、そうかもしれん。  ハハハ。やはり王女殿下は、 先王陛下とはまるで違うようですな。  >父とあなたは、友だったのですか? ディクトール:そんなことをたずねられたのは、 記憶にある限り、初めてだな。  敵なのかと問われることは多かったが。  そうだな、例えるならば……。 この国を守り動かしていく、戦友。  私も先王陛下も、ついぞ前線には立たなかっ たが……。常に戦っていたよ。  内政・外交……。敵は常に手ごわかった。  憎しみも友愛も、感じている暇はない。  ただ、支えあわねば、どちらも死ぬ。 ……そんな日々だった。  ……いまとなっては、 ……なにもかも、 ……なつかしい。  私はいつも、先王陛下の傍に居た。 不器用なあの方の生き方を、 見てきたよ。  ……私ならば、もっとうまくやれると。 やるだけの力があると。  いつしかそう思うようになっていた。  ……そして、今でもそう思う。   >ええ、あなたは私より、優れた為政者です。 ディクトール:ハハハ。ありがとう。 まあ、当然のことを言われても、  あまり嬉しくはないが……。  王家の口からそれを聞けたのは、 ひとつ、 目的を果たせた気がするな。   >いいえ、あなたは宰相どまりの人間よ。 ディクトール:ハハハ、さすがは純血の王家。 言うことが手厳しい。  そうでなくては!   >貫禄の分だけ、あなたの方が上ですね。 ディクトール:年が同じなら、負けぬ……。 と、そういうことか?  確かに、そうかも知れんな。  ……まつりごとなど、若い娘が、 わざわざ手を染めることではない。  もっと年を取ってから、やればいい。  他に楽しみがない老人だからこそ、 政治に全力を注げるのかもしれん。  ……なんであれ。 私は王になる。 私こそが、王に相応しいと思っている。  偉大なる騎士王の血筋など、 知ったことか。 私はそんなものに重きはおかん。  若き日にどれだけ騎士王に祈っても、 祈りが届いたことなどなかった。  伝説も英雄も、過去のものという証左だ。  もしも王家が、真に騎士王の子孫であり、 その祝福のもとにあるというならば!  いまここで証拠を見せてみよ!  できぬはずだ! 血筋によって伝わる力など、 しょせんは幻よ!    >宰相の破滅を騎士王に祈る。 フィーリア:……。 ディクトール:むっ……!? な、なんだ!? 急に天が暗く……!  ぐわあああああ〜〜〜っ!? にわかに曇った天空より、 一陣の稲妻が降り、 宰相の体を打ち据えた。 それはまさに、天の鉄槌……。 からくも一命は取り留めた宰相であったが、 その全身に癒えぬ傷が残された。 そして彼は、世の表舞台から追いやられた。 ウィーギンティ:アルジャンの地は、 領主不在となりました。  約束に従い、以後アルジャンは、 我々協会の管理下に置かれます。        >宰相の救済を騎士王に祈る。 フィーリア:……。 ディクトール:ははは! 一体何を祈っている! 何もおこらんではないか!  ハハハ! ハーハハハ!  ……ハハ……。  ……。  ……そうか。 世の中の人間の気持ちが、 わからぬでもないな。  フィーリア姫。そうして一心に祈る、 あなたのその姿は。確かに美しく、  なにか崇高なものを感じる。  どんな絵画にも、どんな彫刻にもない。  しいて言えば、皆既日食が終わる瞬間の、 畏怖と感謝のない交ぜになった……。  ええい、私はなにを言っているのだ。 とにかく!  騎士王の奇跡が起こらぬのはわかった。  ……だが王家自身の姿が、騎士王の奇跡にも 匹敵する、何かであるのは……認めよう。  ……認めようではないか。 その姿があるだけで、なるほど、  私の実力に匹敵する、王の資格はあると。  ……ははは。 良かろう、無能なものを相手にするよりは、  よほど張り合いが出てくるというものだ!  ……さらばだ王女。 王の試練は続く。 私をがっかりさせてくれるなよ?    >宰相に愛あれと、宰相に祈る。 フィーリア:……。 ディクトール(顔アップ):……な、なにかな、殿下。 フィーリア:……あなたに、愛あれ。 ディクトール:あ……。  愛、など! そんなものは、必要ない! なにを言い出すのだ!  色恋沙汰の何たるかも知らぬような、 箱入りの小娘が……!  ……。  ああ、確かに知らぬよ。  私も色恋沙汰のなんたるかなど、 この年まで知らずに来た。  だから、今更知る機会もなかろうよ。  ……少々、声を荒げすぎた。 息切れがする。  今日はこれで失礼するぞ。