※オーロフにニンジンを贈る オーロフ:うわぁぁッ、に、ニンジンだあああ!  助けてくれー! (目をギュッと閉じた表情) ※ディトリッシュとオーロフが同じ領地にいて、ディトリッシュが工作中 工作を命じられたディトリッシュ、 心の片隅では、闇の襲撃に対する備えを 常に考えている。そんな彼のもとへ……。 オーロフ:聞いたぜディトリッシュ。やつらが攻め寄せてくるってこと。  当然、俺も混ぜてくれるよな? ディトリッシュ:そうだな。 殿下のお心次第だが、君がいてくれれば、  私としても心強いかぎりだよ。 ※漆黒の殺人鬼 ※フォルカーがいる場合 オーロフ:まあ、そんで、ゲロトラックスを 持ってきた男が……。 ヴィンフリート:殿下ッ!  ……ああ、オーロフ殿。 よかった。ここにずっとおられたのだな? オーロフ:それがどうかしたか? ヴィンフリート:例の、人狼による殺人がまた起きたのだ。  オーロフ殿がここにいたのであれば、  今回のアリバイは立証できたことになる。 オーロフ:なに!?  ……すまねー、行ってくる! ヴィンフリート:あっ、オーロフ殿! シルヴィアス:は、はっきり見ましたよ。 人狼の仕業です。 クローマー:どんな人狼だ!? コリン:ま、真っ黒な毛並みをしてて、 目が朝焼けのお日様みたいに  真っ赤っかでした。 クローマー:オオカミ野郎め、真っ昼間 から出やがって……ナメてんのかッ! オーロフ:ここが現場か? クローマー:……。 『容疑者は現場に戻ってくる』  っていうが、まんまと戻ってきやがったな。 オーロフ:俺はずっと姫さんのところにいた。  姫さんと執政官が証人だ。聞いてみろ。 クローマー:おまえじゃあないっていうわけか?  そういうことにしといてやるよ。  オイ、羊飼い! この騎士様と どっちがでかかった? コリン:きっ、騎士様より ひとまわりでかかったです。 オーロフ:俺よりでかいだと……? 俺は人狼の中でも、かなりの大きさだぞ。  熊かなにかと見間違えたのではないか。 シルヴィアス:羊飼いの俺たちが、熊と見間違えたりは しませんよ!  ありゃ人狼です。 クローマー:その人狼は、いったいどうしたんだ。 コリン:俺たちの目の前で、その商人を 引き裂いたあと、ニヤって笑って、  そこの路地に入っていったんです。 クローマー:そこの路地? 行き止まりじゃないか!  いいかげんなことを言うな! シルヴィアス:ですが、本当なんです。 オーロフ:…………?  ……なんだ、この匂いは。 クローマー:どうしたんだ、オオカミ野郎。 オーロフ:うるさい、黙ってろ……。  ……おかしな匂いがする。 ドブの匂いだ。 クローマー:はァ? オーロフ:……確かにドブの匂いだ。どこからだ? クローマー:ハッ、人狼ってのは、 犬と同じで、よく鼻が利くんだな。 オーロフ:黙ってろと言っている!  ……わかったぞ、それだ。 その死体からだ。 クローマー:なんだと? おい、この被害者は  商人だったんだ。なんでこいつから ドブの匂いがするんだ。 オーロフ:……死体の傷口に、ヘドロが付着してる。  クセェ……これが匂いの原因だ。 ヴィンフリート:『ドブの匂い』だと? 確かか? オーロフ:心当たりがあるのか? ヴィンフリート:……うむ。 その路地を調べてみることにしよう。  なにか手がかりがつかめるかもしれない。 オーロフ:頼むぜ。 俺は先にもう一度、現場に行ってみる。 ヴィンフリート:白昼堂々の犯行、まるで透明でも  あるかのように姿を消す犯人。  確かに、警備兵だけで手に負える 相手ではなさそうですね……。 オーロフ:……ふ〜む。 どうもこの辺りが、匂う……。 ??:ククク……。 オーロフ:……!? 誰だ、そこに居やがるのは! 滅びのキュヴィエ:待っていたぞ、オーロフ。 オーロフ:……そうか。 このごろ悪さをしてる人狼は、お前だな!  なぜ、このような……ッ! 滅びのキュヴィエ:私を捕まえられれば、 その問いに答えてやろう。  だが、私の影すら捕らえられぬのであらば、 次の死人が出るぞ。  ククク……カカカカ! オーロフ:待て! 逃がすかッ! オーロフ:……消えた? どこへ消えたッ!  クソッ、バカにしやがってェーッ!  しかし……あの人狼……。 なんとなく、面影が……。  いや、なに考えてるんだ俺は! そんなはずはない!  死んだんだ、もういないんだ! 女性の悲鳴:きゃあーっ! オーロフ:チッ、またか! 滅びのキュヴィエ:クク……クククク。 リイ:ヒ……! フォルカー:貴様、私の家族に手を出すなッ! ビアンカ:あなた! 滅びのキュヴィエ:家族を守る騎士か……。  私にも、そんな時期があった。  だから私は、そんな家族をめちゃくちゃに するのが大好きなのだ! フォルカー:くっ…… 剣一本で、人狼と戦うことになるとは。  せめて我が愛馬オスカルがいれば……。  だが、相手が誰であれ! 私の家族をめちゃくちゃになど、 させん! 滅びのキュヴィエ:ほう……その構え?  貴様、本当にこの国の騎士か? いや、本当に騎士なのか? フォルカー:なに!? 滅びのキュヴィエ:真っ当な騎士には使えぬ技、 決闘では使えぬ技か……。  クククッ、楽しくなってきたぞ。  そのくらいなくば、この私を 倒すことは到底無理だろうからな! フォルカー:クッ、なんという剣気……! 滅びのキュヴィエ:『滅び』を与えてやろうッ! オーロフ:待てッ! 滅びのキュヴィエ:……! クク、やっと来たか、オーロフ。  フン、ついてこい! オーロフ:また逃げるか! フォルカー:オーロフ君!? オーロフ:おっさん、あんたは家族を守りな。 あいつは俺が倒す! フォルカー:……気をつけろ、並の相手ではないぞ! オーロフ:わかってる! (以下共通)