ヴァルター:ふう。 どうやら殿下は、やり遂げたようだな。  俺たちの任務も、ひと段落だ。 アストラッド:フィーリア、かっこよかったですね。  あれならきっと、 みなの尊敬を集めて、 立派な女王様になりますよ。 ヴァルター:どうかな。まだまだ前途は多難だ。  世界に目を向ければ殿下の味方は少なく、 そして敵は限りなく多い。  この国が乱されないようにするためには、 我々護国の騎士が、なおいっそう、  力をつけていくしかないだろう。 アストラッド:はい! そのとおりだと思います!  ……師匠。 そのためにもオレは、 剣の技を極めてみようと思うんです。 ヴァルター:うむ、それを言ってくれるのを待っていた。  新たな剣の技を生み出し、 それを国中の騎士に伝えられれば、  騎士の力はさらに増すだろう。  アストラッド。 遠慮せずに、技の発展に 全身全霊を尽くすんだ。  お前は俺の期待を超えた使い手になった。  お前の剣の師となれて、 本当によかったよ。 アストラッド:じゃあ師匠! 早速、訓練に付き合ってください! ヴァルター:な、なに? 一人で出来ないのか? アストラッド:え、まさか、 付き合ってくれないつもりだったんですか?  そんな、無理ですよ、オレ一人じゃ。 ヴァルター:……やれやれ。まだまだ子供か。  ま、それはそれでよしとしよう。 お前の師匠役、嫌じゃあないからな。  よし、荷物をまとめろ! 殿下に許可を取って、 明日から山篭りだ! アストラッド:はい、師匠!