・オベルジーヌ 兵士:食事ですわ、姫様。 エクレール:じゃーん!  正義の味方エクレールさんが 助けに参りました!  姫様に黙って、密偵のオーンブルとふたり、 こっそりついてきたんです。  お怪我はありませんか? ひどいことされませんでしたか?  兵たちは皆、オーンブルの 『春香の術』で行動不能ですわ。  いまのうちに脱出しましょう! >行けないわ。 エクレール:……どういう、意味ですの?  まさか、王城よりこの牢獄の方が 住み心地がいいとでも?  それとも、まさか…… オベルジーヌ様を愛してらっしゃるの? >そうよ、愛しているの。 エクレール:……本気でおっしゃっているのなら、 私から申し上げることは、  なにもありません。  ……さみしくなりますわね。 オベルジーヌ:昼間、賊が入り込んだようだね。  大事な君を連れ去られるんじゃないかと 心配していたけれど……安心したよ。  ……わかっているよ。 君を助けに来た連中だったのだろう?  彼らにつけ入る隙なんてないのさ。  私たちの間には、何事も、 何者も入り込むことはできない。  例え騎士王だって黒貴族だって、 私たちを邪魔することはできない……。    さあ、夫婦の契りを結ぼう。 たっぷりかわいがってあげるからね……。