* しんでんとしベラン
* そうとう まずしいくらしを しているらしい。
へいし:この 500ねんというもの ひのひかりを みていない。
しぬまえに そとのせかいへ もどりたい。
おきゃく:こきょうをおわれて、 ちかに おしこめられたひびも おわる。
こども:おなかが すいたよ。
へいし:がまんするんだ。 ちじょうを とりかえしたら、いくらでも たべられるさ。
おきゃく:わしのかぞくは、むかし、にんげんに みなごろしに されたんじゃ。
しゅじん:じいさん。そのはなしは やめろよ。
たいていのやつは、にんげんに かぞくを ころされて いるんだ。
まちのひと:ちじょうには、おそろしい にんげんぞくが いるのよ。
おきゃく:ベランのものは、ほとんど ちじょうに いっている。
だから、ろうじんと こどもばかりだ。
こども:あたしたちみんな ちじょうに いけるのよ。
こども:おとうさんは、ちじょうを とりかえしに いったのよ。
こども:あたしの おとうさんもよ。 はやく かえってこないかな。
おきゃく:あんたも ちじょうへ いくのかい?
だからって、ひどいことは するなよ。
おれたちまで にんげんみたいに なりたくないもんな。
まちのひと:じょおうさまのぐんが にくむべきてきを たおしてくれるじゃろう。
へいし:もうすぐ、おなかいっぱい たべられるように なるな。
へいし:ああ、ちかでは、ろくなものが とれないからな。
しさい:みなさん。 ちじょうへのもんは、ひらかれ ベラニードのせんしたちは
シュールを せんりょうしました。
しみん:ベラニードぞく ばんざーい!
しさい:しかし、わたしたちが ちじょうにでられる わけでは ありません。
しさい:「かいふうのいん」によって、ひらかれた シュールへのとびらには、 フェスターのちからが
のこっており、ちからづよい せんしにしか とおることが できないのです。
しみん:しさいさま! わたしたちは みな ひとめちじょうが みれるなら しんでもよいと
おもっています。 シュールのとびらを ひらきましょう!
しさい:あんしんなさい。
しさい:ただいまイネスさまは、すべてのベラニードを ちじょうへみちびくため、
「テリスのとう」から ファームへつうじる とびらを ひらくぎしきを おこなっておられます。
しみん:おおっ! イネスさま ばんざーい! じょおうさま ばんざーい!
しさい:あんこくのめがみ シャア・テリスが ひかりのめがみ テリスにもどるときが
やってくるのです。
しみん:ひかりのめがみ テリスさま ばんざーい!
しみん:ひかりのたみ ベラニードばんざーい!
ロマール:いったい こいつら なにをいってるんだ。
ミレーヌ:こんなの でたらめよ!
シャーリィ:まるで にんげんが わるものみたいに きこえるわ。
しさい:シャア・テリスのかみに いのりましょう。
ロマール:ぎしきを やめさせなくては!
ミレーヌ:おくよ!いそいで!!
※ミレーヌ>ロット=ガーランド=ナッシュ=シュレール(セリフなし)
しみん:ゆたかな ちじょうに もどりたい。
しみん:にんげんは、ひどいれんちゅうだが、 にくしみは、なにも うみださない。
しみん:シャア・テリスのかみよ! ちじょうを われらにかえしたまえ。
しみん:ベラニードにしょうりを・・・
しみん:ちていせかいは、まずしいせかいだ。 たべるものさえ じゅうぶんにない。
しみん:このままでは、 ちかで しにたえる ところだった。
しみん:オルヘスの ちからを かりたのは まずかったかも しれないな。
しみん:そせんの とちを とりもどしたいだけじゃ。
しさい:シャア・テリスのかみに いのりましょう。
ロマール:シャーリィ! いそがないと ふういんが やぶられるぞ!!
しさい:じょおうさまは、「テリスのとう」で
ちじょうへの とびらを あけるぎしきを なさっています。
しさい:あっ! あなたがたは、にんげん!!
しさい:なんてこと!こんなだいじなときに・・・
しさい:じょおうさまを おまもりするのよ!
しさい:ここからさきは とうしません。
しさい:まちなさい。
だいじなぎしきの さいちゅうです。
ここからさきへ いってはなりません。
しさい:じょおうさまは、 ちじょうへの とびらを
ひらくぎしきを していらっしゃいます。
しさい:あっ!あなたは、にんげん! なんてこと!こんなだいじなときに・・・
しさい:じょおうさまを おまもりするのよ!
しさい:いったいなにごとなの!
しさい:ああっ!に、にんげんだわ! さっきとおったのは、にんげんだったのよ!
しさい:なんて、ざんぎゃくな いきものなの。 ゆるせないわ!
イネス:ついにいましめは とかれた!
ちじょうへの とびらは いまひらかれた!!
そうりょ:じょおうさま!
そうりょ:ついにやりましたわ!
イネス:いままで よくやってくれたわ。
そうりょ:じょ、じょおうさま! にんげんです!!
イネス:そなたら! どうやって、ここへ・・・
ロマール:ちじょうへの とびらは とおらせないぞ!
イネス:われらベラニードは、くにをうばわれ、
ちていにおいやられた たみじゃ!
ちじょうに もどりたいとおもって なにがわるい。
シャーリィ:そ、それは・・・
ロマール:ベラニードにだまされるな シャーリィ!!
まよっている じかんはないぞ!
イネス:まあ、よい。
まおうと めいやくをむすび やみのたみと なった ベラニードをたおすのは、
そなたらには、せいぎなのかもしれん。
じゃからといって、ただうたれるわけには いかぬ!
*「レミデスト」のまきものを てにいれた。
オルヘス:ベラニードぞくとの めいやくにより、
おまえたちを れんごくへ つれさってやろう。
ロマール:まことのきしには、まおうといえども かなわないものだ!
オルヘス:このていどで まおうが ほろびるものか。
ロマール:「かみのめ」を つかうんだ!
シャーリィ:そうだったわ!
* 「かみのめ」から いくすじもの ひかりが ふきだしていく。
ひかりにあたったものは、 なにもかも はかいされていく・・・
ロマール:これは!どうしたことだ!!
シャーリィ:はやく、ここからにげましょう!
>2階・下側通路を通過?
シャーリィ:「かみのめ」は、イアルティスを つくりだした
ふるき かみのめ だと いわれているわ。
てんちそうぞうの ちからが ときはなたれたのよ。
ロマール:なんだって! どうして おしえてくれなかったんだ。
シャーリィ:でも、これがなければ オルヘスは たおせなかったわ。
ロマール:はやく うえに いこう!
ロマール:ベランに もどるべきじゃない。 れいせいになってくれ。
ロマール:き、きさまは、じょおうイネス!
シャーリィ:「あんこくしんでん」で たおしたはずよ!
イネス:「あんこくしんでん」にいたのは、 わらわのかげじゃ。
「かみのめ」をつかいおって・・・
やっと、「フェスターふういん」をやぶった というのに、もはやなんのいみもない・・・
シャーリィ:あれが・・かげ・・・?
イネス:にんげんとは、ざんこくな いきものじゃ。
われらを「ちかせかい」に ふうじただけでは あきたらず ベランすら うばうのじゃな。
シャーリィ:そんなつもりでは・・・
イネス:なんのつみもない たみが・・・ おまえたちのて でほろびていくのじゃ・・・
ロマール:なにを かってなことを!
イアルティスの へいわを みだしたのは おまえたちだ!
イネス:もはや どうでもよい ことよ。
これで ベラニードも ほろびる。 じゃが、おまえたちだけは、にがしはせぬ。
ロマール:きしの ちからのまえには、きさまのまほうなど
むりょく だということを おしえてやる!
イネス:イネスのみこたちよ。 そなたらの まりょくを わらわに・・・
そうりょ:ああっ、イネスさまーーーー!
* そうりょたちの からだから ひかりが ぬけだしてゆく。
ひかりは、ゆらめきながら 「じょおうイネス」のからだを とりまいた。
シャーリィ:さきほどまでとは くらべものにならないほど
きょうりょくな まりょくが かんじられるわ!
イネス:ベラニードぞく 500ねんの くやしみを うけるがよい。
クロイゼル:イネスさまーーーーーーー!
ま、まにあわなかったか!
ロマール:ク、クロイゼル!
シャーリィ:なぜ、ここに!?
クロイゼル:きさまら! よくもイネスさまを!
ああっ! 「テリスのしょ」の れいりょくを
わたしの よみがえりにつかっていなければ・・
ロマール:たたかいは、きしのつとめだ。
おんなとはいえ、ベラニードに てかげんはできん。
クロイゼル:なにをいう「テリスのしょ」さえあれば
きさまごとき いなかきしに やぶれる イネスさまではないわ!!
イネス:クロイゼ・・ル・・・「テリスのしょ」を もって、にげのびるのじゃ。
ベラニードをさいこう・・・するの・・・
シャーリィ:これいじょう たたかっても いみがないわ。
ロマール:シャーリィ「テリスのしょ」を もったまま にがしてもいいのか!
クロイゼル:もとより、みのがしてもらう きなどないわ。
ベラニードの いきのこりとして、 けっちゃくを つけさせてもらう。
ベランとともに すべてを うしなったいま いきのこって なんになる。
* クロイゼルは、「テリスのしょ」をひらいた。
ベランから むすうのひかりが あつまってきた。
イネスからも、ひかりが ぬけだし 「テリスのしょ」にすいこまれた。
シャーリィ:このとうは、もうじき くずれるわ!
こんなところで たたかうきなの!
クロイゼル:ちじょうへは かえさん!
「テリスのしょ」には、すべてのベラニードの まりょくが ふうじられている。
われらのさいごのちからをみるがいい。
*「テリスのしょ」を てにいれた。
* そのとき、はるかちていから ひときわおおきな ばくはつが とどろいた。
くろいすいめんに はりつくように たっていたとうが ぐらりと ゆれたかと
おもうと ゆっくりと しずんでいった。
ロマール:とうが!くずれる!! はやく とびうつるんだ!
シャーリィ:ベランの ひとびとが・・・
ロマール:あきらめるんだ!!
* かすかに、ベランの ひとびとの ひめいが きこえてくる。
ベランが ほうかいしてゆく。
おおくの ベラニードぞくたちが しんでんと うんめいを ともにしていった。
シャーリィにできるのは みつめること だけだった。
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